希望のまち東京in東部
HOPE創刊号 希望のまち東京in東部はWebマガジンHOPE創刊号を2016年4月23日に発刊しました。宇都宮健児さんのインタビューです。PDFファイルで20MBあります。ブロードバンド環境でダウンロードください。Facebookをお持ちの方はコメント付でシェアしてくれると嬉しいです。
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映画「しえんしゃたちのみなまた」試写会

林田力

記録映画「しえんしゃたちのみなまた」の試写会が2016年10月23日(日)、江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催された。辺野古の抗議船の船長をしていた加藤宜子さんが撮影した。水俣病の支援者に焦点をあてた作品である。支援者へのインタビューで構成される。支援者をクローズアップしたところが新鮮である。今回の試写の意見を踏まえて映画を完成させるとのことである。

冒頭では水俣病裁判の判決が論評される。水俣病患者に厳しい判決であった。判決を言い渡した裁判官は靖国裁判では進歩的な立場だったという。映画では靖国裁判で進歩的な意見を書いたために叩かれて、水俣裁判で反動的になったのではないかと指摘された。

しかし、あらゆる分野において進歩的な人は進歩的な側にいるというような陣営論は成り立たないのではないか。ある分野で進歩的な人が別の分野で反動的な考えを持つことは十分に考えられる。憲法問題では進歩的でも環境問題では反動的な人がいても不思議ではない。

印象的なインタビューは魚屋さんの話である。水俣の魚を販売している人物である。彼は「水俣の魚は危険だから食べるなと言う方が楽」と言う。水俣の魚に関わりたいというのが正直な気持ちである。主義主張ではない。彼は環境団体の中では少数派である。しかし、普通の住民の生活の中では「水俣の魚は危険だから食べるな」は受け入れられていない。この問題は福島原発事故や豊洲市場問題とも重なる。福島原発事故や豊洲市場問題でも地域を差別する言動がある。

汚染魚を埋め立てた土地に記録のために看板を立てさせた人のインタビューも印象的であった。人間が汚染した魚である。魚に失礼であるという。

水俣病の自覚についての話も深刻であった。誰もが水俣病である。寝たきりの人だけが水俣病ではない。手足が時々しびれる人は普通にいるが、水俣病と自覚していない。被害を受けていても自覚していない。偏見差別でねじくれているという。

水俣病の解決についてのインタビューも印象的であった。亡くなっている人がいる。解決ということはない。償いはされるべきであるが、解決はない。ここが行政や加害企業と根本的に異なる点である。行政や加害企業は、この点に思いを馳せなければならない。


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