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希望のまち東京in東部
HOPE創刊号 希望のまち東京in東部はWebマガジンHOPE創刊号を2016年4月23日に発刊しました。宇都宮健児さんのインタビューです。PDFファイルで20MBあります。ブロードバンド環境でダウンロードください。Facebookをお持ちの方はコメント付でシェアしてくれると嬉しいです。
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希望のまち東京in東部読書会第22回「イスラーム経済」

希望のまち東京in東部は2016年11月26日(土)、読書会第22回「イスラーム経済」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。中沢新一『緑の資本論』からイスラーム経済を取り上げた。中沢新一は宗教と経済の深いところを突いている。中沢新一は難しい本を書きながらも誰とでも対談できる。

ハベルは自由を求めた逃亡奴隷である。これがイスラエルの民になる。エジプトからモーセに率いられた。仏教は修行すれば仏になれる。しかし、神は異なる。一神教の原理では象徴界と現実界は一体でなければならない。疑問をさしはさむことは神への冒涜になる。西洋的キリスト教的な価値観優位の考え方から他の文化を見直す風潮になってきた。

岩井克人の文章に惹かれる。他の経済学者とは違う。貨幣の登場によって金本位制の崩壊は必然的になる。デフレは怖くない。怖いものはインフレである。理性的な人々が多い国ではデフレは優れた現象である。生産者の都合でデフレは怖いと言う。デフレの方が問題解決の手がかりを見つけられる。不動産業はインフレに基づいている。バブルはインフレである。無限に先送りし続けると思っている。実際は無限ではない。どこかで破綻する。想像もしない。そのくらいの想像力は欲しい。

マルクスはキリスト教の三位一体を参考にしている。思想は続いている。ポンと出てくるものではない。東洋の思想も出てくるのではないか。中国社会は大きな哲学的な背景を持っている。日本の将来を考えたら、一回りして中国と思う。仏教、儒教、道教は東アジアである。

アメリカはトランプ大統領でようやく守りに入ろうとしている。思想戦略が重要である。宗教の影響力は増すことはあっても減ることはない。『緑の資本論』はイスラームを語りながら、キリスト教も書いている。お金が増えても、心は貧しくなる。表象が増えても多様性は貧しくなり、神とのつながりが弱まることを言い表している。

帝国主義は力でねじ伏せる。マルクス主義者は帝国主義にマルクス主義を入れる勘違いをしている。構造的にソ連も帝国主義である。当たり前のことであるが、かつてはソ連が帝国主義とは指摘されなかった。

空き家をどうするか。空き家のオーナーは金銭的に困っていない。不動産業者がアパートを建てろと煩い。不動産業者への不信感がある。更地にすると固定資産税が高くなる。しかし、政府が空き家の固定資産税を上げようとしている。

次回は希望のまち東京in東部第23回読書会「ドナルド・トランプ」とする。2016年12月3日(土)午後2時〜4時に希望のまち東京in東部事務所で開催する。桑原晃弥『ドナルド・トランプ 勝利への名語録 世界を揺るがす90の言葉』(PHP文庫、2016年)を取り上げる。

第45代アメリカ合衆国大統領になる予定のドナルド・ジョン・トランプ(Donald John Trump)の思想を議論する。トランプの支持者には、ものすごい反動派もいれば、ものすごい進歩派もいる。伝統的な右翼と左翼のイデオロギーの境界は溶解しつつある。オールド右翼やオールド左翼のままでは取り残される。自分の考えを持つことが大切である。トランプが国家運営を任されるという意味を考えたい。

希望のまち東京in東部読書会第21回「緑の資本論」

希望のまち東京in東部は2016年11月5日(土)、読書会第21回「緑の資本論」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。中沢新一『緑の資本論』を取り上げた。

『緑の資本論』は2001年の911同時多発テロの衝撃から書かれた。中沢新一はキリスト教とイスラム教の対立をストレートに考え、切羽詰った思いで『緑の資本論』を書いた。中沢新一の書籍は文学的に読める。中沢新一の敵も多い。オウム真理教に同情的な発言をしてバッシングされた。

イエス・キリスト自身はキリスト教徒とは思っていない。キリスト教は実質的にパウロ教と言われている。三位一体は父と子(キリスト)と聖霊を一体とする考えである。325年のニケーア公会議と381年の第一コンスタンティノープル公会議で認められた。キリスト教の宗派には三位一体を否定する宗派もある。

ギリシア神話の神は人間臭い。仏教では神を論じない。方便である。古代インドではバラモン教があった。それに対する批判として仏教が生まれた。ヒンズー教は、その後である。老子は実在を疑問視される。道教は儒教よりも古い。儒教が生まれたことで対抗するために思想が明確化されたのではないか。孔子とブッダの年代が重なることが面白い。正常とは何かという発想がないと病は認識されない。神の時代には病はない。

古代における貨幣は国家が価値を保証するのではなく、貨幣そのものに価値があった。貝殻や金属が貨幣になった。金が好まれる。光り輝き、腐食しない。希少性に惹かれる。精神分裂にならないと金儲けできないのではないか。アメリカは精神科医が商売になる。日本では違法な向精神薬が販売されている。精神科に通うことがビジネスパーソンのステータスになっている。

一神教は自己増殖を否定する。ここの自己増殖は自然に増えるものではない。男性と女性による生殖は自己増殖ではない。だから同性愛を否定する論理になる。シェイクスピアの「ベニスの商人」にはユダヤ人に対する否定的な感覚が含まれている。ユダヤ教の方が一神教として徹底している。キリスト教の三位一体は妥協である。

物が分かるとは平面ではない。立体である。現代日本人は宗教に対して認識が甘い。信じることができない。何でもいいから楽に生きられるようにしたい。辛いことを避けて楽に生きた方が良い。宗教家は世界最初の心理カウンセラーではないか。

先物取引、空売り、空買いは江戸時代の日本が生み出した。大阪の堂島米会所で取引されていた。実体経済から浮き上がった取引である。英語でヘッジと言う。リスク回避である。江戸時代の日本には独立採算制の国家があった。米本位制であった。江戸時代に高度な経済システムがあった。江戸時代のシステムは洗練されていた。

西日本と東日本では金本位制と銀本位制に分かれていた。幕末の日本は世界で最も金の価値が低い国であった。金の価値に対する認識が遅れていた。格差社会は世の中が変わる前兆である。幕末も格差が生まれていた。大半の名君は質素倹約で藩財政を立て直した。薩摩や長州は金融システムを利用(悪用)した。

ダライ・ラマは声がいい。指導者としての魅力がある。ローマ法皇に対する関心と似たようなものがある。中華人民共和国は大躍進政策で経済が破綻した。大量の死者が出た。インテリを全部切ってしまった。何が起きたか分からないうちに始まり、分からないうちに終わった。カンボジアのポルポト政権も恐ろしい。

戦後日本には毛沢東シンパが多かった。竹内好は是々非々で評価しなければならない。当時は情報が入っていなかったという事情は汲む必要がある。

毛沢東はレーニンの信奉者で、レーニンの路線から外れる政策を嫌った。イデオロギー的にはレーニンであるが、手法はスターリンである。粛清を続けたからソ連の崩壊が早まった。スターリンは自国民を犠牲にしてヒトラーの野望を食い止めたことは事実である。第二次世界大戦で最大の戦死者を出した国はソ連である。

希望のまち東京in東部読書会第20回「柄谷行人の仏教・道教」

希望のまち東京in東部は2016年11月5日(土)、読書会第20回「柄谷行人の仏教・道教」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。柄谷行人『世界史の構造』から「第2部 世界=帝国」「第4章 普遍宗教」「8 イスラム教・仏教・道教」以降を取り上げた。

「原始教団に帰れ」という宗教改革はオウム真理教にも見られた。キリスト教団にもある。仏陀の時代とジャイナ教が生まれた時代は、それほど時代が離れていない。仏陀は輪廻する同一的な自己を幻想として退けた。ここは誤解されがちである。仏陀は文書を残していない。問答しただけである。

仏教はインドに残らなかったと指摘する。但し、衰退するまでにインドで長い間、仏教は花開いた。玄奘三蔵が唐代に経典をインドから持ち帰るより前に、日本の仏教公伝がなされた。聖徳太子の仏教と今の仏教は同じではない。日本海の藻屑と消えた僧侶は多かっただろう。日本は早い段階で仏教が国教になる。禅宗は日本的な仏教展開である。江戸時代の仏教は事実上の国教化とすることで普遍宗教的性格が立ち消えになったか。

孔子は仏陀の少し後である。ほぼ同じ時期である。柄谷行人さんは立て直すという言葉が好きである。知っていると知っていないとでは面白さが違う。孔子と老子はどちらが先か。有為に対して無為という考え方だと儒教が先と考えることが自然である。しかし、道教を先とする考えも有力である。アメリカのフラワーチルドレンは道教の影響を受けた。

秦の始皇帝は法家の思想に基づいた。前漢初期は老荘思想に基づいた。武帝の時に儒教になった。道教には土着的、呪術的な面がある。老子には呪術的な面はない。横浜中華街では関羽を祀っている(関帝廟)。日本人にとって中国のイメージは明代以降である。日本の中国研究は優れている。

墨家はハイテク技能集団であった。名家は論理学である。中国の長い歳月を見た思想的な深みを甘く見ると怖い。毛沢東のテキストはマルクス・レーニン思想より宗教的民衆反乱の歴史と言ってよい。儒教は朝鮮半島で開花し、現在に至る。韓国のキリスト教は特殊である。韓国は儒教国家と見るべきである。キリスト教徒で道元に惹かれる人は少なくない。仏教における神秘主義は密教である。空海は日本に最先端の宗教技術を持ち込んだ。

苛酷な環境の場所で文明が発達する。人間が凄いというよりも、環境によって科学技術が生まれた。ソ連は共産主義国家のつもりであった。宗教は重要なファクターである。宗教を持たず、マルクス・エンゲルス教に行った人もいる。マルクス・エンゲルス教は仕方ないが、左翼にも色々いる。それぞれの宗教が凄い。

アメリカ大統領選挙について、クリントンの最終演説とトランプの最終演説は対照的であった。クリントンは「レディ・ガガが来た」などと有名人が来たことをアピールした。これに対してトランプは「ここにはレディ・ガガが来ていない。しかし、あなた方がいる」と市民の支持をアピールした。トランプの当選は日本の政治を変えるきっかけになり得る。色々な論議をすべきである。


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