江東区マンション等の建設に関する条例を改正し、壁面後退距離の拡大を求める陳情

ワンルームマンションの規制強化を求める陳情

平成27年11月16日
江東区議会議長
山本香代子殿

ワンルームマンションの規制強化を求める陳情

陳情者住所 江東区東陽 3 丁目 21 番 5 号松葉ビル 202 号室
電話・FAX 03-3644-6015
団体名 希望のまち東京in東部
代表 林田 力  

【趣旨】
江東区マンション等の建設に関する条例第20条を改正し、一定割合以上の住戸を40平米以上とするなどワンルームマンション規制を強化してください。

【理由】
ワンルームマンションは地域社会にとって様々な弊害があります。所有者が家賃収入目的で購入し、管理が杜撰になりがちです。ゴミ出しのマナーの悪さや自転車の路上駐輪、深夜・早朝のバイク発進の騒音などが起こりがちです。賃借人の引越しまでの期間が短く、住民として定着しにくい傾向があります。所有者・住民共に地域社会への関心が乏しく、地域活動収縮の一因になります。住民票を置かない住民が多く、住民税を課すことができません。
そのために多くの自治体では、ワンルームマンション建設を規制し、地域の活性化に繋がるファミリー世帯向け住宅、一戸あたりの面積が少しでも広い住宅を増やす方向に誘導しています。たとえば墨田区集合住宅の建築に係る居住環境の整備及び管理に関する条例第8条は「全体の住戸数が25戸以上100戸未満の場合においては、その住戸数の30パーセント以上を専用床面積が40平方メートル以上の住戸とすること」などと定めています。豊島区では狭小住戸集合住宅税(通称「ワンルームマンション税」)を課すなど23区の大半がワンルームマンションを規制しており、江東区のワンルームマンション規制は後進的です。
江東区は人口50万人を突破し、豊洲など住宅街としてのブランド力も高まっており、住宅供給について量から質への誘導を転換する時期に来ています。以上より、ワンルームマンションの規制強化を求めます。

江東区議会でワンルームマンション問題陳情審議

江東区議会は2015年12月8日(火)、平成27年第4回定例会防災・まちづくり対策特別委員会を開催した。希望のまち東京in東部が提出したマンション問題の陳情二本を審議した。両陳情は一括議題とされ、一括継続審査とされた。

「ワンルームマンションの規制強化を求める陳情」(27陳情第46号)

「江東区マンション等の建設に関する条例を改正し、壁面後退距離の拡大を求める陳情」(27陳情第47号)

防災・まちづくり対策特別委員会の構成は白岩忠夫委員長(維新・民主・無所属クラブ)、米沢和裕副委員長(江東区議会自由民主党)、重松佳幸委員(江東区議会自由民主党)、河野清史委員(江東区議会公明党)、吉田要委員(維新・民主・無所属クラブ)、山本真委員(日本共産党江東区議団)、豊島成彦委員(江東区議会自由民主党)、見山伸路委員(江東再生会議)、図師和美委員(江東・生活者ネットワーク)、菅谷俊一委員(日本共産党江東区議団)である。

最初に住宅課長が江東区の立場を説明した。

*****

本区におきましては、良好な住宅及び住環境の整備並びに市街地環境の形成を促進し、安全で快適なまちづくりの推進に寄与することを目的としまして、3階以上、住戸数15戸以上のマンションを建設する際には、江東区マンション等の建設に関する条例を初めとした関係法令に従いまして、事業者に指導しているところでございます。

本条例では、ワンルーム住戸の専用面積を25平方メートル以上にすること、20戸以上のマンションには、管理人室、災害用格納庫を設置することなど、良好な住宅にするための条項を盛り込んでございます。

また、良好な近隣関係及び生活環境を形成するために、管理規約の策定の努力義務、地域住民とワンルームマンション入居者との良好な地域コミュニティの形成に努めるよう規定しております。

陳情に記載されております、ワンルームマンションの建設を規制して、一定割合以上の住戸を40平方メートル以上とし、ファミリー世帯向け住戸をふやすよう誘導することは、同時に学校の収容対策や保育園の待機児童対策などがより大きな課題となってくると考えられます。

また、地域社会にとってのさまざまな弊害につきましては、町会等から不安に思う声が上がっているものの、ごみ出しのマナーの悪さ、自転車の路上駐車、深夜・早朝のバイク発進の騒音といった問題は、必ずしもワンルームマンションに特化した問題ではないと考えてございます。そのため、ワンルームマンションの規制を強化したとしても、地域全体での居住マナーの問題というものは解消されないものと考えてございます。そのため、現時点では、ワンルームマンションの規制強化は考えてございません。

しかしながら、ワンルームマンションの建設に際して、地域住民との関係を良好にするための取り組みは必要であると考えておりまして、事業者に対しては、地域住民と入居者との良好な地域コミュニティの形成に努めることのほか、町会及び自治会への加入や地域行事等への参加、また住民登録の届け出を誘導するように指導しております。

また、昨年度実施しましたマンション実態調査におきましては、ワンルームマンションには管理人が不在であるため、地域の情報が提供できないといった、町会からの御意見が出てございます。そういった御意見を踏まえまして、今後は、江東区マンション等の建設に関する条例の対象となる全てのマンションで、管理人を定期的に駐在させることを義務づける改正を行うことを検討しております。

今後も、改善策につきましては、継続して検討していく必要があると考えてございます。

*****

江東区はワンルームの規制強化を考えない理由として、「陳情に記載されております、ワンルームマンションの建設を規制して、一定割合以上の住戸を40平方メートル以上とし、ファミリー世帯向け住戸をふやすよう誘導することは、同時に学校の収容対策や保育園の待機児童対策などがより大きな課題となってくる」と述べた。今や教育や保育に対して社会の対応が求められている中で責任放棄に近い暴言である。

質疑では吉田要委員が踏み込んだ対策を尋ねた。また、江東区の「ワンルームマンションに特化した問題ではない」との逃げ腰に対し、「分譲マンションと賃貸マンションで住んでいる人の意識というのは大きく違う」と実態に基づいて追及した。「より踏み込んだ今後の対策というのを、また聞かせていただきたい」と要望しており、今後に期待できる。

「本区は都心部に近いということから、新しいマンションがたくさんできているという状況も当然だと思いますし、保育園や学校整備の問題など、複合する難しい問題があるのも、そのとおりだと思うのですが、私も地域の町会長さんたちからたくさんの要望をいただいているのがまさにこの問題です。地域に関心が薄い単身世帯がふえて、地域に定着しないということから、ファミリータイプへの誘導をかけていただいて、地域にもう少し定住するような人をふやしてほしいという要望をたくさんいただいております。オーナーや管理組合の問題のほか、マナーの問題をそのまま行政に転換されても、そこまでの対応は難しいということももちろんあると思うのです。ただ、もう少し踏み込んだ対策について、どのように考えているのか、お聞かせください」

住宅課長「行政としてのもう少し踏み込んだ対応ということでございますけれども、現在、江東区マンション等の建設に関する条例におきまして、入居者の生活マナーについては、マンション側に使用規則等を策定してくださいというお願いをしてございます。具体例としましては、騒音やたばこの吸い殻、空き缶の投げ捨て、その他地域住民等への迷惑行為及び不快行為の禁止に関することを、必ず規定してくださいとしております。そのほかにも危険物、不潔なもの、悪臭のある物品の持ち込みの禁止のほか、周辺道路への自動車、自転車、バイクの違法駐車及び放置の禁止といった、さまざまな入居者に対するマナーについて、管理会社なり管理人なりに、入居するときに指導してくださいというお願いをしてございます」

吉田要委員「恐らく、マナーの問題ということに関して、分譲マンションと賃貸マンションで住んでいる人の意識というのは大きく違うと思います。

また、管理組合の方たちが、マナーのことや地域の行事に参加してくださいという呼びかけをしても、その声がなかなか届きにくく、例えばお祭りにどうぞ来てくださいと言っても、なかなか来てくれないという実態があるのも事実ですので、努力目標をもう少し強い規制にすることが必要なのではないかと私は考えます。つきましては、より踏み込んだ今後の対策というのを、また聞かせていただきたいと要望いたします」

続いて図師和美委員が質問した。江東区がマンション管理の現状を把握できていないことが明らかになった。

「陳情では、ごみ出しのマナーが悪いことや、自転車の路上駐車、バイク等の騒音がワンルームマンションには多いようだということなのですが、実際に、こういう苦情があった例があるのかどうか、また、そのときはどのように対応しているのかということが1点です。

そして、この陳情にあるように、豊島区のワンルームマンション税というような税について、検討はされているのでしょうか。

次に、管理体制なのですが、江東区マンション等の建設に関する条例施行規則にも、既に管理規約の策定に関する記載がされているにもかかわらずこういった現状があることについて、実際に管理体制が構築されているのか、把握しているのでしょうか」

住宅課長「まず、生活マナーに関する苦情があったのかというところですけれども、住宅課に直接そういった苦情が届いているかといった部分では、実際には届いていないという状況でございます。もし苦情があった場合は、やはりそこのマンションの管理会社や管理人等、関係するところに相談するといったような対応になろうかと思ってございます。

また、豊島区で行っているワンルームマンション税の導入の検討ですけれども、こちらの検討は行ってございません。

続きまして、管理について条例で決めていますけれども、現状を把握しているのかというところでございますが、実際事細かに一つ一つのマンションの状況を把握しているかというと、そういった状況ではないところでございます」

図師和美委員「管理体制について、結局は現状を把握していないということであると、これからどんどんワンルームマンションがふえていくといった中で、やはり今のままではまちづくりとして良好な環境をつくることはなかなかできないといったことから、管理等を義務づける条例といったものは少し検討されることが必要ではないかと思うのですが、いかがでしょうか」

住宅課長「管理体制でございますけれども、図師委員御指摘のとおり、なかなか現状を把握できていないところを課題として捉えておりますので、今後、住宅課では、どうやって把握していくのか、検討させていただきたいと思ってございます」

最後に見山伸路委員が外国人居住者のマナーの問題を提起した。これも脱法ハウスが社会問題になっており、ワンルームマンションで懸念される問題である。

「関連しての質問なのですが、管理規約についてです。特にワンルームマンションだけではないと思うのですが、最近気になるのが外国人居住者のマナーについてです。ごみ出し一つとっても、そもそも日本語の表記が読めないから守らないのか、それとも見て見ぬふりをして捨てているのか、その辺はわかりませんが、例えば、近隣の亀戸にて、ごみ出しのマナーが少し悪いところでは、近隣の方のお話を聞くと、特定の国を挙げて言うのも申しわけないのですけれども、中国人の方がすごく多いといったお声をいただくことが多いのです。本区として、こういった集合住宅の居住に関して、外国人の方に対するマナーの啓発等、あるいはそういったごみの出し方の周知というのは、どうなっているのか、確認させてください」

住宅課長「外国人への対応についてですけれども、先般の決算審査特別委員会でも民泊の関係で、外国人のマナーの問題に関する質疑があったかと思いますが、その対応としては管理規約を外国語表記にするなどのことがあります。例えば、先ほどお話がありましたように、最近住んでいらっしゃる中国人の方が多いため、英語だけではなく中国語の表記もあわせてすることにより、マナーの向上を図っていくということで、もしマンションの管理人の方等が御相談に来たらそのような回答をさせていただきたいと思ってございます」

江東区議会マンション問題陳情採択のお願い

江東区議会防災・まちづくり対策特別委員会委員各位

希望のまち東京in東部 共同代表の林田力と申します。
日頃より区政に尽力いただきありがとうございます。

この度、希望のまち東京in東部は以下の陳情を提出いたしました。
27陳情第46号「ワンルームマンションの規制強化を求める陳情」
http://www.hayariki.net/tobu/oneroom.html
27陳情第47号「江東区マンション等の建設に関する条例を改正し、壁面後退距離の拡大を求める陳情」
http://www.hayariki.net/tobu/mansion.html

共に住みやすい江東区にする上で重要な問題であると考えております。特に壁面後退距離につきましては陳情本文に書きました外壁剥落の危険があり、それを減らすためには定期的な点検・補修・修繕が必要になりますが、そのための足場スペースを確保するためにも必要になります。現状でも歩道提供などには一定の成果がありますが、隣地境界の視点は疎かになっています。
委員会において活発な議論がなされることを期待しております。地域社会が心の底から豊かになるように様々な立場からの成熟された議論をお願いしたいと思います。
寒い日が続きますが、ご自愛されますようお祈り申し上げます。今後ともよろしくお願いします。

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