希望のまち東京in東部
HOPE創刊号 希望のまち東京in東部はWebマガジンHOPE創刊号を2016年4月23日に発刊しました。宇都宮健児さんのインタビューです。PDFファイルで20MBあります。ブロードバンド環境でダウンロードください。Facebookをお持ちの方はコメント付でシェアしてくれると嬉しいです。
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希望のまち東京in東部読書会第26回「柄谷行人の近代世界システム」

希望のまち東京in東部は2017年1月7日(土)、読書会第26回「柄谷行人の近代世界システム」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。柄谷行人『世界史の構造』から「第3部 近代世界システム」を取り上げた。

ケインズ経済は戦争と福祉のセットである。ケインズ経済が上手く行ったように見えたのは戦争とセットだからである。教科書では世界恐慌後のニューディール政策を強調するが、それだけではなかった。官僚は自らの存在をアピールし続ける。官僚にとって政治家は自分達のスピーカーであれば都合がいい。

ヨーロッパの絶対王政と織田信長の政策が重なる。これは面白い。庶民には国家という意識がなかった。織田信長の政策はユニークなものではない。他の戦国大名も楽市楽座を取り入れていた。豊臣秀吉の刀狩も絶対主義の推進である。徳川家康になって絶対主義から転換したが、それで良かった。江戸幕府は間接支配であった。家康は東国から学んだことが多い。東国武士は開発領主であった。朝鮮通信使は儒教を学ぶ目的があった。先物取引は江戸時代の大阪が初である。手形も日本独特の商慣習である。これからの日本は江戸から学ばなければならないかもしれない。司馬遼太郎の影響で明治を持ち上げるが、クールな日本文化は江戸以前である。

信長は武士を土地から切り離した。これは明智光秀の謀反につながる。明智光秀は大変なインテリであった。織田信長はファッションだけでなく、ヨーロッパの社会知識を持っていたのではないか。安土桃山時代は文化的に豊かな社会であった。秀吉は唐入りで帝国を作ろうとしたのではないか。

ヨーロッパは帝国にまとまらなかった。外に植民地支配をしていたためか。王家の婚姻関係の氏族社会のように戻った感じである。ヨーロッパはキリスト教受容に際し、原始宗教を精霊としたのではないか。ケルトのキリスト教は当初、ローマ・カトリックとは別であった。

希望のまち東京in東部読書会第25回「緑の資本論・マルクスの精霊」

希望のまち東京in東部は2016年12月24日(土)、読書会第25回「緑の資本論・マルクスの精霊」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。中沢新一『緑の資本論』を取り上げた。

中沢新一氏のマルクスの読み方は一般的な理解との乖離がある。資本論の引用箇所と順番には意味があり、それが宗教学者故ということに着目する。定説と異なる主張をすることは面白い。しかし、定説のように断言してしまう点はミスリーディングである。

守銭奴と資本家は異なる。守銭奴は金をためる。資本家は投資してリターンを求める。イスラムが資本主義の対抗軸になるとまで言えるか。一つの対抗軸にはなる。マルクスは消費についての議論が弱い。労働者を消費者として書こうとはしていた。視点はあったが、書けなかった。関心の中心が違っていた。マルクスの表現は文学的、ロマンチックである。そこに中沢新一氏がかみ付く余地が生まれる。マルクスは学者である。

貨幣は取引の道具であった。ところが道具そのものが価値を生んでいく。錬金術と同じである。マルクスと精霊は中沢氏でなければ結び付けない議論である。搾取の話は中沢さんの議論では出てこない。貨幣が資本に変わるという話をしている。搾取は、その先の話である。

クリスマスはキリスト教がヨーロッパに行き、現地の風習と結合して成立した。欲望を是としない禁欲的な発想は資本主義の対抗になる。今の日本の若年層にはミニマリスト、物を持たない生活に惹かれる人が増えている。バブル経済を知らない世代である。

中東のマーケットは大量生産大量消費のアメリカ型マーケットとは異なる。一個一個の商品の個別性が高い。資本主義の定価商品販売に慣れていると、中東の市場は怪しく感じる。信頼で取引する。相対取引のレベルである。一見さんは、ぼったくられる。それを楽しむくらいにならないと。

大航海時代で航海終了後に清算するために簿記が発達した。最初の投資者は国王だった。イギリスやオランダになると国王が特許会社を認めて商人が出資した。経済学と商学は異なる。社会主義者であっても商学を蔑ろにしてはならない。マックス・ウェーバーは優れた社会主義者であった。

グローバル経済の前にはイスラム経済は対抗軸にならないのではないか。アラブ経済も石油なしでは語れない。ドバイは資本主義の権化のような街である。イスラムの貧困と現代日本の貧困ビジネスの貧困を一緒にできない。

市区町村が生活保護費から家賃を天引きしやすくする制度を導入する。家賃の滞納を心配し入居を嫌う大家に安心してもらう狙いがある。ゼロゼロ物件や脱法ハウスのような貧困ビジネスを排除することが大前提である。

貨幣は交換の中で増えていく。価値のあるものが貨幣である。塩や水や金である。後に貨幣が価値の尺度になる。商品と貨幣が切り離されていく。経済が爆発的に広がると貨幣も爆発的に広がる。初めから貧富はあった。その頃の貧富は支配するものと支配されるものの関係であった。資本主義社会になって富を持つ者と持たざる者の関係が生じた。

金融資本主義は労働がない。金が金を生む。生産過程がない。実体経済がない。バーチャルな経済でしかない。バーチャルであると自覚していてもストップできていない。おかしいと声を上げる必要があるのではないか。資本主義はブレーキを失った。

神は実態を考えることはできる。精霊は実体がない。キリスト教の文芸は精霊の話ばかりである。精霊は使い勝手がいい。際限なき増殖になる。良い悪いではなく、それが現実である。金は増殖しない限り意味がないという話になっている。中国でさえ経済発展しなければ体制が崩壊する。資本主義を批判するイスラム教は社会主義体制の敵にもなる。

社会主義体制は人類の最終形態ではない。どうして社会主義体制が崩壊したかを真面目に考えなければならない。最先端の資本主義社会ほど精神病が蔓延している。精神疾患が増えている。

日本ならば仏教を見直して本当の意味の保守思想を考える。保守思想を嫌ったり、決め付けたりしない。良い価値観を取り込んで、どんどん変わっていく必要がある。日本の労働運動が強かったと見られる時代に内部では阿呆らしいことをしていた。敵と味方を分け過ぎている。これからナショナリズムが高まることは必然と考える。

貧富の問題というと「貧」を何とかしようと考えがちであるが、「富」も問題である。おかしいから富者になったのか、富者だからおかしくなったのか。孫正義を誉めている人が多いが、おかしいと思っている。

金を使う動機付けが発生していない。資金供給を増やしても需要がなければ借り手は増えない。借り手はバランスシートを考えて借金を減らそうとする。そこを量的緩和は考えていない。ケインズ経済学は時代遅れではないか。それにもかかわらず、「東京オリンピックの夢をもう一度」と土建国家を進めている。

神社が好き。鳥居に入ると次元の違いを感じる。バリアが張られた感じである。寺は檀家制度ができて駄目になった。戸籍制度という支配の手段になった。

希望のまち東京in東部第23回読書会「ドナルド・トランプ」

希望のまち東京in東部は2016年12月3日(土)、読書会第23回「ドナルド・トランプ」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。桑原晃弥『ドナルド・トランプ 勝利への名語録 世界を揺るがす90の言葉』(PHP文庫、2016年)を取り上げた。第45代アメリカ合衆国大統領になる予定のドナルド・ジョン・トランプ(Donald John Trump)の思想を議論した。

トランプの支持者には、ものすごい反動派もいれば、ものすごい進歩派もいる。というよりもトランプ支持者の一人ひとりに、進歩と反動が入り混じった情念があると言った方がいいかもしれない。その濃度の違いはあっても、渾然一体としており、伝統的な右翼と左翼のイデオロギーの境界は溶解しつつある。伝統的な右翼と左翼でカテゴリー分けは難しくなっている。オールド右翼やオールド左翼のままでは取り残されます。自分の考えを持つことが大切である。トランプが国家運営を任されるという意味を考える。

トランプの当選を想定していた人は、それなりにいた。マスメディアは勝ってもらっては困るというバイアスがかかっていた。シェールガスがペイするためには石油が高くなければならない。アメリカは資源があるから経済的に鎖国しようとすれば可能である。一国で成り立たせようとすることは可能である。アメリカに捨てられたら日本はどうするのか。

投票率も得票率も低い。嫌われ者同士の対決であった。熱烈な盛り上がりがあった訳ではない。フランスのオランド大統領は人気がない。フランス大統領選挙でも排外右翼が健闘するのではないか。

小熊英二氏は政治不信がトランプ勝利の原因と主張した。高学歴の市民がトランプを支持していることは日本の大阪維新支持と重なる。宮台真司氏はトランプ現象を肯定的に評価する。対米従属見直しの契機になる。アメリカの言う通りにしていたら間違えはないという時代は終わった。

クリントンが当選したらエスタブリッシュメント支配の問題点が先送りされただろう。トランプ現象は様々な切り口がある。オバマケアには欺瞞がある。国民皆保険と言いながら民間保険の組み合わせになる。アメリカは保険会社が力を持っており、ロビー活動で潰される。

総力戦体制と健康保険はセットである。アメリカは戦勝国であり、総力戦の負担は大きくなかった。日本と比べて健康保険制度を取り入れる必然性は乏しい。サンダースとトランプで選挙した方が面白かった。ヒラリー・クリントンの手口にサンダース支持者は嫌気がさした。

アメリカは侵略国家の歴史を持つ。日本人は東海岸とカルフォルニアしか知らない。中西部を知らない。アメリカと中国は異なる。中国は漢民族の国と言うが、周辺の侵略者の国である。アメリカの農民は大規模である。日本の農民が南米に移民して開墾したことは非常に大変であった。江戸時代はずっと治水していた。産業革命後はエネルギーに目がいったが、文明のポイントは水であった。

トランプは不動産の実業家である。不動産屋の親方が大統領になってしまった。不動産バブルで儲けてきた。トランプを選択したことでアメリカ人は軌道修正するのではないか。富の偏りを調整することが国家の機能という考え方がある。サンダースは、この立場である。

トランプ次期米大統領は2016年12月1日、新政権の国防長官にジェームズ・マティス(James Mattis)元海兵隊大将を指名すると発表した。狂犬と呼ばれる。「一部の人を撃つのは楽しいものだ」などの暴言がある。米国では軍人が退役後速やかに文官に就任することを禁じており、マティス氏の指名が承認されるためには連邦議会の免除措置が必要になる。田母神俊雄・航空幕僚長が辞めた直後に防衛大臣に就任するようなものである。

要人暗殺が増えるのではないか。トランプ自身にそのような考えがないとしても、それが体制の変わる意味である。安倍首相がプレジデント・エレクトに会いにいったことは笑われている。首脳が大統領になっていない人物に会うことは、どのような発展途上国でもしていない。国務省(Department of State)の反乱があるかもしれない。新政権は身内で固めて利権分配する危険がある。

アメリカの議員は日本への関心が低い。沖縄がどこにあるかも知らない。アメリカは多様である。外国に行ったことがない人も多い。

グローバリゼーションをどう考えるか。普通のグローバリズムは当たり前である。市民団体もグローバル化していく。誰がルールを作るかが問題である。アメリカがルールを作るグローバリズムが問題である。グローバリゼーションで格差が拡大したことが問題である。民主主義は国の中の話である。巨大企業の私的利益の問題である。民族資本は復権できるのか。ベースは農業ではないか。水である。

インターナショナルは共産主義の輸出である。マルクスの時代は労働者の連帯と位置付けていた。ITは当たり前である。便利になる。アメリカの軍事技術に使われる。インターネットの魅力は双方向性である。五族協和は素晴らしい言葉であるが、悪用された。

「すみだ北斎美術館」が2016年11月22日に開館した。日本共産党は反対しているが、文化的には意義ある事業である。北斎美術館は東京都が行うべき事業ではないか。墨田区で運営できるのか。浮世絵は輸出する陶器の包み紙であった。

向こうのインテリはレベルが高い。禅について説明を求められる。アニメだけを輸出している訳ではない。日本人の魅力は経済力ではない。精神文化である。それが輸出産業になる。本居宣長は「しき嶋のやまとごゝろを人とはゞ朝日にゝほふ山ざくら花」と詠む。忍者は漫画アニメでは良いが、哲学としては失望される。鈴木大拙は難しい。

もはや外国人観光客は爆買い目的ではなく、文化を楽しみに来ている。中国は資源を狙っている。日本政府は領海や排他的経済水域(EEZ)の基点になる431の無人島のうち、所有者のいない277島を2016年度内に国有財産に登録し、国が管理する。

トランプは経済人なので自分を売り込む人にはあってくれる。分からないことは知っている人に任せると言っている。アメリカの大学系シンクタンクは出資した企業の影響を受けている。シリコンバレーはクリントン支持の牙城と見られているが、IT企業の社員にもオルタナ右翼は多い。

トランプの登場によって国家について考える必要がある。アメリカの国家の再定義が必要になる。アメリカは簡単ではない。すぐにアメリカの色を変えてしまうことはない。

サンダース支持者がトランプ候補に投票することは、宇都宮健児支持者が小池百合子候補に投票するほどのハードルはない。経営者に対する過大な信仰がある。『プロジェクトX』には幻想や美化がある。『プロジェクトX』に取り上げられるプロジェクトはプロジェクトマネジメントの見地からは失敗プロジェクトになる。サラリーマンのガンバリズムを増進した。右肩上がりの時代だから許された。少々の損失にも目を瞑ってもらえた。『プロジェクトX』は団塊世代論である。

米国の給与所得者は二週間に一回給与をもらう。二週間先を考える。経営者も金策に焦る。週給制もある。部門で矛盾することがある。会社に雇われているのではなく、職に就いている意識がある。アメリカのベンチャーは利益の出る会社を作って高く売ることを目指す。カリブ海でアーリーリタイアすることが夢である。

ドイツのマイスターとは全く異なる。イタリアもドイツと似ている。江戸時代はドイツの徒弟制度と似ていたのではないか。

成田空港はアジアのハブ空港ではない。韓国の仁川(インチョン)国際空港がハブ空港である。政府の観光立国で喜ぶのはヤクザではないか。大阪の万博会場はゴーストタウンである。多摩ニュータウンは高齢化が激しい。休眠預金は表に出せない金が多いのではない。農協は金融機関である。農民を食い物にしている。今の農協の体質ではどうしようもない。


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