管理組合理事長経験からの都知事選出馬経緯考察

林田力

宇都宮けんじ世田谷勝手連(2014年2月20日)や拡大選対会議(2月21日)は有意義な会議であったが、驚いたことは宇都宮けんじ氏の出馬経緯に不満を抱いている人が少なからず存在したことである。これは東部勝手連とは事情が異なる。

私は自分の経験に重ね合わせて宇都宮氏の出馬表明を支持できる。マックス・ウェーバー『職業としての政治』流に政治を指導行為と定義するならば、私の数少ない政治経験として、マンション管理組合理事長経験がある。

マンション管理会社は東急コミュニティーであったが、管理規約違反(住居の事務所使用)に対応できず、長期修繕計画の計画誤りなど問題が多かった。そこで東急コミュニティーを解約し、独立系管理会社に変更することで、管理委託費を年間約120万円も削減することに成功した(林田力『東急コミュニティー解約記』Amazon Kindle)。

管理委託費を削減し、サービスが向上する良いこと尽くめの管理会社変更であったが、道のりは平坦ではなかった。理事会には東急コミュニティー寄りの役員もおり、住民集会で東急コミュニティーの問題点を説明して賛同を得ても、理事会で具体的に管理会社選びをすると「もっと時間をかけて検討しよう」などの理由がつけられて、中々話が進まない状況であった。最終的には住民の強い声を背景に管理会社変更を成功することができた。

ある集団が構成員の本音レベルでの利害対立で身動きできない状態になった場合に、より大きな集団に訴えて自らの正当性を確保することは有意義なことである。市民運動家には「ちゃらんけ」(とことん話し合う)が流行しているが、それは構成員間の背後に利害対立がある場合は有害にもなる。現状を維持したい側が建前として「ちゃらんけ」的な理屈を持ち出すこともある。

この手法は現実に東京都知事になり、都議会と対峙する上で重要になる。公約の実現を目指すならば、世論の支持を背景に都議会の反対を押し切る場面が必ず存在する。むしろ出馬経緯の批判者が指摘するような事実があるとしても、政治家としての頼もしさを高めるものである。

都知事選フライング論と悔恨

宇都宮けんじ世田谷勝手連(2014年2月20日)や拡大選対会議(2月21日)は有意義な会議であったが、驚いたことは宇都宮けんじ氏の出馬経緯に不満を抱いている人が少なからず存在したことである。世田谷勝手連も拡大選対会議も宇都宮氏の支持者が参加している。その中で不満の声が出たことは軽く考えるべきではない。

このフライング論が根強く存在する状況について私は間違ったメッセージを送ってしまったという後悔を抱いている。私は2013年12月25日以前においては他候補擁立の動きに対して好意的に見守っていた。2012年選挙後に宇都宮氏は次回選挙への挑戦について消極的な解答をしていた。宇都宮氏が出ないならば他の人に出てもらわなければならない。それ故に他候補擁立の動きを応援する気持ちでいた。

その後、宇都宮氏は「他に適任者がいないならば自分が出馬する」意向との情報が流れた。これは適任者を他に探しているという文脈で受け取った。宇都宮氏の政策を継承し、宇都宮氏自身が適任者と認める人物ならば、とやかく言うつもりもない。この時点でも他候補擁立の動きを応援する気持ちがあった。

「他に適任者がいないならば自分が出馬する」ならば、タイムリミットが問題になる。他候補擁立に動いている人物からは12月25日がタイムリミットであり、それまでに擁立できなければ宇都宮氏が出馬するとの話を聞いた。そして25日には動きがなかったために12月26日の東部勝手連有志の集まりでは宇都宮支持の結論に異論を出さなかった。この認識で動いていたために28日の出馬表明は自然なものであった。

後になって「タイムリミットが28日に延期された」、さらには「年明けまでは待てば皆が宇都宮氏でまとまったかもしれない」など指摘されている。しかし、私は25日をタイムリミットとしたならば、それを守ることに価値を見出す。なし崩し的な遅延は問題である。出馬を求められた人物の発言からすると、まさになし崩し的な遅延を狙っていたように感じられる。

今から振り返るならば宇都宮氏は早い段階から出馬意欲を強く持っていたと判断している。もっと行間を読めと言われたら、その通りと答えるしかないが、当時は宇都宮氏が出ないという前提で考えていた。「宇都宮氏自身が他候補擁立に動いている」という本人が否定する情報も流れており、それを信用した面もある。

もし宇都宮氏に出馬意欲があることを知っていたら、最初から他候補擁立の動きに冷淡になっていただろう。他候補擁立の動きを進めていた側からすれば、宇都宮氏の出馬表明までは好意的であったのに、宇都宮氏が出馬表明した途端に空気が変わったことを悔しく感じているかもしれない。

しかし、少なくとも私については逆である。もともと宇都宮氏が出馬しないという間違った前提から他候補擁立の動きを好意的に見ていた。それ故に宇都宮氏が出馬表明したならば自然に歓迎する。他候補擁立の動きに好意を寄せていたことが誤ったメッセージを送ることになった。


     
     
     
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