真相ジャパン復活祭・亀井静香講演会

林田力

真相ジャパン復活祭・亀井静香講演会「取り戻せ!これが日本人の良心だ」が2014年4月21日、東京都中野区の中野サンプラザで開催された。亀井静香氏は政治人生の裏話や現在の政治への憤りを語り、最後は歌声も披露した。

亀井氏が最初に選挙に立候補した時、有力候補の地盤であり、誰も当選するとは思わなかったという。一軒一軒回った。塩をまいて追い払われることもあった。奇跡の当選を果たした。市会議員も農協も郵便局も敵であった。五人十人の人達が気の毒がって後援した。それが爆発的に広がった。政治は人間と人間の固い絆である。そのような人物が国会に出てくるべき。コネや地盤で出るものではない。

後に派閥から除名されたことがあるが、後援会はびくともしなかった。自民党総裁選で小泉純一郎氏を応援したことは一生の不覚である。郵政民営化には徹底的に反対した。国民新党をつくろうとしたが、一人ぬけ二人抜けで、ほとんどいなくなった。皆、本人はいい人だが、後援会が反対する。

細川政権発足時の自民党は危機的状況であった。状況を打開するためには「殿の首をとるしかない」と考えた。細川首相の金銭問題について「予算委員会で追及する。火だるまになって辞めるか、その前に辞めるかは自由だ」と言ったところ、細川首相は辞職した。

細川退陣後の政権構想は社会党の左派と結ぶしかない。右派は小沢一郎氏の子分に甘んじている。社会党左派の若手は社会党が小沢氏と連携し続けるならば脱党すると決意した。左派は少数派であったが、執行部を制した。少数が多数を制した。政治の世界は多数が常に勝つとは限らない。

自民党から村山首班を申し入れた。それで歴史が変わった。自民党総裁も知らないところで話を進めた。政治はチャラチャラした世界ではない。政治生命をかけて、どう勝負するか。腹を決められるかどうかである。

亀井氏は自民党の中でも右派と見られていた。社会党左派には亀井氏と組むことに抵抗があった。今、大切なことは小沢から権力を奪うことであると説得した。

安倍晋三首相には日本国の総理だけでなく、地球をどうするかを考えなければダメだと言っている。中国や韓国と口喧嘩ばかりをしてはダメだ。被害を受けた側は忘れない。被害者が被害の事実を主張することは仕方がない。中国で戦争をしたことは事実である。それほどの被害は与えなかったというと未来を潰してしまう。反省しなければならない歴史がある。

保守でも戦前を批判する。韓国併合後に多くの韓国人が炭鉱などで劣悪な労働をさせられた。従軍慰安婦も自由意思で携わった訳ではない。戦前を知らなさすぎる。戦前を知っている人は今の状況を心配している。戦前の日本は幸せだったか。政府批判をしたら治安維持法で逮捕される。議会は機能していなかった。北朝鮮と同じである。

株はやってはならない。株式市場は投機の場になっている。年金基金が株価の下支えに使われている。日本政府が株価の下支えをするから、ヘッジファンドは株価が下がると安心して買う。そして高くなると売る。実態経済は空洞化している。

小泉構造改革で力が強いものが何をやってもよくなった。非正規労働者が増加している。庶民からは消費税で金をとる。富裕層は減税する。有り得ないことが日本では起きている。国民は、やられて気持ちよくなっている。自分達を苦しめている政治勢力に票を入れている。

亀井氏は民主党政権の金融担当大臣として中小企業等金融円滑化法(モラトリアム法)の成立に尽力した。このモラトリアム法は民主党も自民党・公明党も反対する中で中央突破した。時限立法にした理由は、理想主義かもしれないが、民主党政権が続けば借りた金を返せる当たり前の社会になると考えたためである。モラトリアム法の終了にもかかわらず、倒産は減っているとされる。実態は深刻である。自主廃業が増えている。

金融担当大臣の記者会見はオープンにした。記者クラブが反発したため、記者クラブ向けとオープンな会見と二回実施した。記者クラブの記者会見ではニュースになる情報は話さなかった。オープンな記者会見で重要な話をした。そのために記者クラブのメディアもオープンな記者会見に参加するようになった。

日本人はつまはじきにして優越感に浸る悪い傾向がある。死刑廃止の立場に立つ。人間が人間を裁いてはいけない。冤罪は起きる。無抵抗で手足を縛って絞め殺すことは性に合わない。

会場からは山本太郎参議院議員との連携の可能性について質問があったが、亀井氏は消極的であった。山本氏とは長時間話したことがあるが、もう少し深く考えてもらいたいと評した。今の状態では支持する人が限られてしまうと指摘した。

亀井静香

     
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