立正佼成会附属佼成病院裁判控訴審第2回口頭弁論

立正佼成会附属佼成病院裁判控訴審第2回口頭弁論が2017年5月31日(水)10時から東京高等裁判所424号法廷で開催されます。佼成病院裁判は、命の大切さ、高齢者の尊厳を守る裁判です。患者本人に意思の確認をせず、入院患者に残酷な死なせ方をさせた立正佼成会に「命の大切さ」を問います。

佼成病院は高齢者の命を絶つ決定・実行が余りにも簡単でした。担当医師は、患者の長男の要望だけで、患者の治療を中止して命を絶ちました。患者の意思は確認しませんでした。毎日のようにお見舞いに通っていた長女にも知らせませんでした。長女は、母親の死後カルテを見て仰天しました。「医師の説明義務」も「患者の自己決定権」もありません。「医師達、家族ら複数人での慎重な協議」もありません。厚労省のガイドラインに反しています。

病院によって治療中止の決定・手続きがまちまちでは、患者は、安心して入院していられなくなります。長女はたまたまカルテを見たから分かりましたが、このままでは、権利を奪われて死んで行く被害者が出てしまいます。まだ生きられる患者まで死んで行く危険があります。これで良いならば秘密裏に殺人が出来てしまいます。

しかも、息ができなくて苦しんでいる患者に手当をせず死ぬがままに放置する、残酷な死なせ方でした。患者は、呼吸が苦しそうでしたが、生きようと頑張っていました。長女は、長男が酸素マスクを拒否したから、担当医師が母に酸素マスクをしてあげず、自力呼吸をさせているとは知りませんでした。

患者が夜間に死んでしまわないように、夜間だけ酸素マスクをしてあげて、朝になると外されるという患者にとって苦しい日々が続きました。冷酷極まりないことです。担当医師は、夜間だけ患者に酸素マスクをした理由を「(もとより、酸素がある方が本人は、楽であろうが)夜間の管理は手薄であること。家族をあたふたさせることがないように」と述べました。

本裁判は、人工呼吸器を付けるか否かではありません。その前の治療の段階から早々と中止されました。残酷な死なせ方を問題としています。高齢者の命の処分が簡単で怖い。高齢者の治療中止の手続きが簡単過ぎます。死なせ方が残酷です。患者の治療を中止して命を絶つという生死に関する重大事項は、誰もが納得できる人道的な決定でなければなりません。一人の医師と一部の家族だけで秘密裏に行われてはなりません。

仮にも患者の生死を画する重大問題を簡単に決定してあっさり実行して、これで良い訳ありません。患者の長男だけからの治療拒否をされて、「明日からやめる」とは、簡単に引き下がりすぎます。患者の為を思えば、治療の必要性を長男に説明するべきです。医療の主体は、患者であることを見失っているのではないでしょうか。改めることがあるのではと思います。

医療は、病院の都合や家族の都合で行われるものではなく、患者にとって何が最善の医療かを考えて患者の幸せの為に行われるべきものです。患者のために最善を尽くす。それは、古代ギリシャの「ヒポクラテスの誓い」より、医師のもっとも重要な使命であり、倫理とされてきました。命の大切さを議論してください。

佼成病院の面会時間は、午後2時からです。その前に患者は、体を拭いたり、着替えをしたり、手当等をしてもらいます。その間、医療従事者以外は病室に入れません。患者の家族も終わるまで外で待っています。

しかし、長男は、当事者尋問の法廷で「女性部屋ですね・・すべてお年寄りの女性の方です。裸を見るということは失礼ですけど・・カーテンを閉めてやりますから・・・」など患者らは女性だけど年寄りだから、男性でも部屋の中に居ても構わない旨の証言をしました。この高齢者を小馬鹿にした発言は、後に傍聴者より強く批判されました。経鼻経管栄養を滴下しながら体を拭いたり着替えをしたりする訳がありません。

日本海賊TVで立正佼成会信者減少

インターネット動画放送局・日本海賊TV「金八アゴラ」が2017年3月3日、立正佼成会信者減少を取り上げた。コメンテーターは岩井努、石川公彌子、田淵隆明、山内和彦、林田力。司会は須澤秀人。このテーマは「世紀東急工業らのカルテル容疑」と合わせて提示した。

立正佼成会の信者数が激減している。全体的に新宗教の信者数は減少傾向であるが、中でも立正佼成会の凋落は著しい。文化庁・宗教統計調査によると、1990年、2000年、2014年の信仰宗教団体の信者数の推移は以下の通り(「若い熱狂的信者の量産 幸福の科学は新宗教の中でトップクラス」NEWSポストセブン2017年2月27日)。
■天理教 183万人→175万人→116万人
■立正佼成会 634万人→574万人→282万人
■PL教団 125万人→111万人→90万人
■霊友会 320万人→170万人→134万人
■生長の家 83万人→85万人→52万人

「立正佼成会も同じ期間(注:1990年から2015年)に約633万人から約283万人と半分以下にまで落ち込んでいる。注目すべきは、2014年から2015年の1年間だけで実に26万人減少していることだ。このペースで減り続けると約10年後には教団は消滅する計算になる」(「新宗教の信者激減 10年後に消滅する教団も」NEWSポストセブン2017年2月1日)

宗教団体が発表する信者数は水増しされていると言われる。その値が減っており、コアとなる信者も減っているだろう。番組では小池新党に元民主党の政治家が入り、立正佼成会の影響力が強まることを懸念することが出た。また、別のテーマとしてアメリカ合衆国のトランプ大統領への期待として、マリファナ禁止を是非実施して欲しいとの声が出た。

日本海賊TVで佼成病院裁判判決

インターネット動画放送局・日本海賊TV「金八アゴラ」が2016年11月25日に収録・放送され、立正佼成会附属佼成病院裁判を取り上げた。日本海賊TVは立正佼成会の問題を積極的に取り上げる番組である。立正佼成会の影響力はメディアで取り上げられることが少なく、あまり知られていない。日本海賊TVは立正佼成会の問題を取り上げる貴重なメディアである。

コメンテーターは田中遊夢さん、田淵隆明・公認システム監査人、石川公彌子さん、大津けいさん、林田力。司会は山内和彦元川崎市議。田中さん、大津さん、石川さんが途中退席し、林田力が後から参加した。

番組では先ず宗教法人の立正佼成会が立正佼成会附属佼成病院の経営主体となっていることに驚きの声が出た。宗教法人が直接病院を経営することに問題ないのか疑問が提起された。現代では認められないのでないかと指摘された。

判決では被告長男が患者である母親の経鼻経管栄養の注入速度を変更したことを違法と認定した。違法というものは「駄目だ」という大きな根拠たり得る。一方で判決は病院については、被告長男が母親の経鼻経管栄養の注入速度を速めることを予見することは不可能であったとする。しかし、北九州市八幡西区の産業医科大学病院で点滴袋に穴が開けられた事件が起きた。病院は管理の甘さを謝罪した。佐多病院長は「患者、家族、地域住民におわび申し上げたい」と陳謝した。管理していないことが問題である。産業医大の事件も起きており、病院に予見可能性がないとは言えない。

また、因果関係について判決は「気道及び尿路に感染症があったことからすれば、母親が8月15日の嘔吐とは無関係に誤嚥性肺炎を発症した可能性も否定はできない」とするが、こちらの方が病院にとって問題ではないかと指摘された。佼成病院の医師は証人尋問で「じっくり検証した今の値では、ちょっと間違っていたかなと、誤診だったかなと思います」と証言したが、誤診は問題である。訴訟戦略上から誤診としたとしても、医者が誤診を認めることは余程のことである。

番組では外環道の問題も取り上げた。世田谷区成城などは土砂災害警戒区域に指定される。そこに外環道を建設することは問題ではないか。何で大震度地下とするのか。一度工事を止めた方がいい。

番組ではコンパクトシティーについても興味深い指摘がなされた。ヨーロッパは城郭都市の歴史があるからコンパクトシティーが成り立つ。日本のコンパクトシティーは失敗している。コンパクトシティーを目指したところが廃れている。行政の狙いと逆の現象が起きている。

日本海賊TVで佼成病院裁判

インターネット動画放送局・日本海賊TV『金八アゴラ』が2016年11月9日に収録され、立正佼成会附属佼成病院裁判を取り上げた。コメンテーターは増山麗奈氏、日本憲吉氏、石川公彌子氏、大津けい氏、林田力。司会は山内和彦元川崎市議。他にはパリ協定やトランプ大統領当選、福岡市の道路陥没などを取り上げた。11月11日に放送される予定である。

立正佼成会附属佼成病院裁判の判決が2016年11月17日(木)13時10分から東京地方裁判所610号法廷で言い渡される。患者の同意を得ずに、人として一番大事な命を処分された「命の自己決定権」の侵害を訴えている。病院の都合、特定の家族の都合で治療されなくなることは問題である。担当医師は証人尋問で自身の「理念として患者の意思は確認しない」と答えた。

また、患者の呼吸が苦しくなっても「意識がないのだから」との理由で酸素マスクをしなかった。医療は担当医師の個人的理念に基づいて行われるべきものではなく、患者にとって何が幸せかを考えて行われるべきものである。

患者が呼吸困難の時、患者の長男は、酸素投与を拒否した。患者は息ができずに苦しそうにしていたが、昼間は酸素マスクをしなかった。当直医がいる夜間だけ酸素を投与していた。朝になると酸素を止めた。酸素マスクは他者の都合で取り外しができるものか。疑問である。

増山さんと日本憲吉さんはパリ協定に関連して以下のように主張した。世界経済は化石燃料への投資から脱却する傾向にある。日本経済は時代遅れの化石燃料に固執して大損している。化石燃料ビジネスに投資しないダイベストメントの考えが広がっている。環境運動家も経済や市場という発想を持ち、それに適合した主張を展開することが求められる。

この話を私は評価する。革新政党は最も経済という考えからかけ離れたところにあるというイメージがあった。このように言うと経済も考えていると反論があるかもしれないが、それは経世済民の学としての経済であって、需要と供給という市場の考えではない。

このような議論が社民党内部でもなされているならば大いに期待できる。増山さんに対しては社民党の伝統的な支持層から反発があるが、それは市民の政党に脱皮するための必要なコンフリクトではないかと考える。政党の古い体質に飲み込まれないで欲しい。

アメリカ大統領選挙はトランプ共和党候補が当選した。日本のメディアはアメリカのエスタブリッシュメントの話しか聞いていなかった。増山さんはトランプを応援していたという。健吉さんも不法移民は問題であると指摘した。意外なところでトランプ支持の声を聞いた。革新の偏狭なイメージとは異なる。

労働基準監督官を増員する。労働基準監督官が足りない。電通の強制捜査は話題になった。労働基準監督官に司法警察員の権限があることを知らない人も多い。『ダンダリン』でも労働基準監督官の中でも知らなかったエピソードがある。

佼成病院裁判とLCP

立正佼成会附属佼成病院裁判の判決が2016年11月17日(木)13時10分から東京地方裁判所610号法廷で言い渡される。高齢患者に十分な治療をしなかったと病院経営団体の立正佼成会と患者の長男夫婦を訴えた裁判である(平成26年(ワ)第25447号・損害賠償事件)。イギリスでも高齢患者を効率よく死なせる手順LCPが問題になった。

LCP(Liverpool Care Pathway)は2003年に英国で作成された終末期ケアの手順書である。高齢患者に機械的に適用され、鎮静と脱水によって手間をかけずに死なせるための手順書と批判されている。LCPは死のパスウェイとなっている。

一旦LCPの対象となると、再評価もないまま何週間もLCPが続行されている。患者がLCP適用となったことを家族が知らされていない。LCP対応になった患者の人数に応じて病院に報酬が支払われる金銭的なインセンティブが設けられている(Nick Triggle, Doctors admit problems with Liverpool pathway for dying, BBC News, 27 June 2013.)。

英国南東部イースト・サセックス州の病院に入院した80歳の女性の娘が病院のLCP適用を批判する。病院は死が間近な人に栄養や水分の補給は必要ないとして、患者に抗生物質や栄養・水分の投与を中止した。これに対して娘は「何故、母の死が近いのかは誰も話してくれなかった」という。LCPの適用は中止され、患者はナーシングホームでケアを受けている(Mother 'left to die' by hospital, BBC News, 13 October 2009.)。

LCP自体は優れた手順書であるが、機械的適用されたという運用に問題があるとする見解がある。「本来は、患者の自己決定を重視し、チーム医療によって丁寧なアセスメントを繰り返しながら、臨死期の患者とその家族の身体的、心理的、社会的、スピリチュアルな苦痛を軽減するべく作られた、優れた臨床実践モデルである」(児玉真美「「どうせ高齢者」意識が終末期ケアにもたらすもの――英国のLCP調査報告書を読む」SYNODOS 2014年1月10日)

一方でイタリアではLCPに効果がなかったとの研究結果がある。癌死亡患者308人のデータを収集し、232人の家族と面談した。LCP導入病棟と対照病棟で、ケアの質評価に有意差はなかったという(Massimo C et al., Liverpool Care Pathway for patients with cancer in hospital: a cluster randomised trial,The Lancet, Early Online Publication, 16 October 2013.)。

また、日本の自称救急医のブログでは殺しのケアとしてのLCPの導入を求める記事がある。「日本の病院はイギリスに倣い、LCPを導入すべきである。それで医療現場の負担は減り、病床が生産的に運用されるようになり、医療費も減る」(『救急当直裏日誌』「日本でもLiverpool Care Pathway(LCP)の積極的導入を」2014年02月26日)

立正佼成会横浜普門館での東北アジア平和共同体議論の恐怖

立正佼成会の施設で開催された韓国の宗教者組織のセミナーで「日本人は何故韓国語をしゃべらいのか」との発言が飛び出した。立正佼成会横浜普門館は、2016年9月2日から4日まで韓国宗教平和国際事業団IPCRと韓国宗教人平和会議KCRPが主催する「IPCR国際セミナー2016」の会場になった。

セミナーの全体テーマは「東北アジア平和共同体構築のための課題」である。問題の発言は4日のセッションV「人と人とのつながりと平和共同体」でなされた。コーディネーターを務める韓国のパク・ヒョンド明知大学校教授は以下のように語った。

「私は日本や中国に来るときに、なぜ顔は似ているのに韓国語をしゃべらないのかと思うことがあるんですね。ですから似たような人は、言葉は違うけれども、平和共同体を作る上で、違った顔かたちの人よりも作りやすいという気がいたします」(行本尚史「東北アジアの宗教者、「人と人とのつながりと平和共同体」にギャップ?IPCRなどが国際セミナー(6)」クリスチャントゥデイ2016年10月20日)

これは危険な考えである。大日本帝国の同化政策を批判できなくなる。人種的な同一性に基づく平和共同体ならば大東亜共栄圏を批判できなくなる。国家を超えた共同体としてEUがあるが、EUは多言語を基礎としている。同じ人種だから同じ言語を話そうという発想にはならない。

私は大日本帝国の全体主義を嫌う。それ故に大日本帝国の全体主義を批判する論調に共感するが、全体主義を批判する勢力にも全体主義があるのではないかと感じることがある。これがアジア平和共同体の論者のレベルならば、安倍政権の価値観外交(自由主義、民主主義、基本的人権、法の支配、市場経済に基づく外交)の方が論理としては上等になる。

佼成病院裁判

佼成学園BYODの欺瞞

新興宗教団体・宗教法人立正佼成会の関連団体・学校法人佼成学園が経営する佼成学園中学校・高等学校は2016年度から「BYOD」方式での全生徒1人1台のiPadを導入する(「いくぜ!1人1台BYOD!佼成男子の男気チャレンジ」ICT教育ニュース2016年8月24日)。しかし、この佼成学園BYODは欺瞞である。

BYOD (Bring your own device)は従業員が個人保有の携帯用機器を職場に持ち込み、それを業務に使用することである。ところが、佼成学園BYODはiPadを個人所有で一斉購入し、それを学習以外に使用できないように設定する。これは学校指定の教材購入と変わらず、BYODではない。一斉購入のiPad以外に、自宅で使用しているiPadの使用も認める点はBYODであるが、既存のデータは全て消去し、設定はすべて学習専用仕様にリセットしてしまう。

BYODの利点は大きく二つある。第一に自分で利用したい機器、使い慣れた機器を選択できることである。ところが、佼成学園BYODはiPad限定であり、Windowsタブレットなどは最初から排除されている。

第二にBYODは私用の通信でも利用する機器を利用することで、複数の機器を持ち歩く必要がなくなり、生産性が向上するメリットがある。ところが、佼成学園BYODでは学習以外の利用ができず、個人保有とはいえ学校専用になってしまう。立正佼成会に都合の悪い情報をフィルタリングすることにも使われうる。

宗教団体の関連教育機関が、一見するとBYODという緩そうな言葉を使用して管理強化を進めていることは恐ろしい。BYODは個人の自由を拡大する仕組みなのに、ここでは反対の方向に使われている。佼成学園のiPad施策は全体主義的である。北朝鮮のようである。それを男気と評することも気持ち悪い。

この佼成学園高等学校は菅直人元首相の息子の菅源太郎氏が入学している。民主党・民進党と立正佼成会の関係が取り沙汰されているが、ここにも接点が存在した。蓮舫議員が代表になることで民進党への立正佼成会の影響が強まることが懸念される。民進党が第二幸福実現党になってしまう。宗教団体から中立的な健全野党を新たに作った方がいいのではないか。


立正佼成会オンリーワン思想への懸念

インターネット動画放送局・日本海賊TVは2016年8月26日に「金八アゴラ」を放送し、立正佼成会のオンリーワン思想を取り上げた。日本海賊TVでは毎週のように立正佼成会問題が取り上げている。コメンテーターは田淵隆明さん、石川公彌子さん、山内和彦元川崎市議、林田力。司会は須澤秀人・日本海賊党代表。

立正佼成会はオンリーワン思想が好きである。立正佼成会のウェブサイトには「誰もがオンリーワン」と題した文章が掲載されている。そこではSMAPの名曲『世界に一つだけの花』を引き合いに「皆さん一人ひとりが、オンリーワンの尊い存在です。世界にたった一つのオンリーワンという誇りをもって、何事にも恐れることなく挑戦していってください」と書かれている。

田淵氏は『世界に一つだけの花』の作詞・作曲者の槇原敬之さんが立正佼成会ではないかと指摘する。槇原敬之さんは日蓮や法華経で更正したと述べている。ナンバーワンよりもオンリーワン思想は立正佼成会の看板候補・蓮舫参議院議員の「二位じゃダメなんでしょうか」と裏表の思想である。

全日本吹奏楽連盟・朝日新聞社主催の全日本吹奏楽コンクール中学・高校の部の全国大会は長らく立正佼成会のホール「普門館」で開催されていた。この吹奏楽コンクールの審査は独特である。順位付けをしない。金賞、銀賞、銅賞の3グループに分けて表彰する。参加者は金賞、銀賞、銅賞いずれかの賞を与えられる。ここにもオンリーワン思想の影響が感じられる。

オンリーワン思想は多様性を認めず、差異を序列化する特殊日本的集団主義を克服する上で有意義な思想である。しかし、立正佼成会のような巨大新興宗教団体が唱えるならば、格差を固定化し、正当化する思想にも使われかねず、要注意である。番組では立正佼成会の東京都知事選挙における投票行動が格差社会推進のネオリベラル支持と批判された。この観点からオンリーワン思想も警戒される。

立正佼成会の影響力が民進党に増大している。海江田万里氏は2015年9月4日にFacebookで以下のように書いている。

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事務所には、立正佼成会新宿教会降矢教会長をはじめ幹部会員の方々が「安保法案をぜひ廃案にして欲しい」と陳情にみえました。立正佼成会の皆さんは宗教者の立場から、「日本には『力の文化』ではなく、智恵と慈悲を根底にした『いのちの文化』を発信する重要な役割があります」と主張しています。全くその通りです。私も、日蓮上人の辻説法に倣って、選挙区内の辻つじで更に廃案を訴えると伝えました。安倍総理は、こうした宗教者の声にも耳を傾けるべきです。

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野党第一党の党首が立正佼成会の看板候補になってしまう。第二公明党どころか第二幸福実現党である。小池百合子都知事を応援した若狭勝衆議院議員も立正佼成会の看板候補である。東京都知事にも立正佼成会が影響力を及ぼそうとしている。立正佼成会に反共意識はあるか。昔は凄かったが、今は反創価学会意識が優先する。市民派は新興宗教団体に左右されない健全な政治勢力を作ろうと考えないのか。護憲平和イデオロギーで敵味方を区別する発想は限界ではないか。

林田力『東急不動産だまし売り裁判』

立正佼成会と統一教会の接点

インターネット動画放送局・日本海賊TVは2016年8月5日に「金八アゴラ」を放送し、立正佼成会と東京都知事選挙の問題や統一教会の接点を取り上げた。コメンテーターは田淵隆明氏、石川公彌子氏、山内和彦・元川崎市議会議員、林田力。遅れて大津けい氏。司会は須澤秀人・日本海賊党代表。番組では東急プラザ銀座で閑古鳥が鳴いている問題も取り上げた。

前回の番組では東京都知事選挙で増田寛也候補が当選すると予想されたが、見事に外れた。それでも小池百合子都知事の在任期間は短いのではないかと予想された。カイロ大学卒業に対する疑念を指摘する。自民党は東京選挙区選出の丸川珠代参議院議員を次の都知事候補にするのではないか。左翼は安倍晋三首相と小池知事が仲良しと思っているが、小池知事は石破派である。「左翼の眼鏡をかけて見ると、正しいものが見えなくなる」という名言が番組から飛び出した。

番組では立正佼成会の票が小池百合子候補に流れたと指摘された。指令が出ていたとまで指摘された。選挙戦最終日に立正佼成会看板の蓮舫参議院議員が鳥越俊太郎候補を応援するなど方針転換したが、既に期日前投票で小池氏に投じられており、大勢は決していた。背後には、蓮舫氏と若狭氏の綱引きがあった。

立正佼成会は安保法制に反対している。「すべての命をまもるために 〜絶対非戦の誓い〜」「安保法案成立を受けた緊急声明」「私たちの切実」という声明文を出している。立正佼成会の声明文は左翼が喜びそうなことが書かれている。そのような立正佼成会が小池候補を利したことは自己矛盾ではないか。教団分裂の原因になり得るのではないか。表向き綺麗なことを言っても組織の実態は異なるのではないか。立正佼成会付属佼成病院では小児科医の過労自殺が起きている。ブラック企業体質がある。

番組では立正佼成会が左翼の顔をした極右ではないかとも指摘された。日本の統一教会(世界基督教統一神霊協会)の初代会長の久保木修己氏は立正佼成会の会員で、庭野日敬会長の秘書を務めていた。庭野会長は青年部員に統一教会の教えを学ばせていたが、久保木氏ら青年部員50名ほどが統一教会に改宗したとされる。

立正佼成会と民進党の深い関係

インターネット動画放送局・日本海賊TVは2016年8月12日に「金八アゴラ」を放送し、民進党と立正佼成会の深い関係をクローズ・アップした。立正佼成会付属佼成病院のブラック病院エピソードも取り上げた。コメンテーターは田淵隆明氏、石川公彌子氏、山内和彦元川崎市議、林田力。司会は須澤秀人・日本海賊党代表。

立正佼成会は民進党の有力支持団体である。「公明党と創価学会」と同様の関係が「民進党と立正佼成会」の間にはある。今回の民進党代表選で蓮舫参議院議員の選出が確実視されている。これで、民進党は立正佼成会の影響が益々強くなる。蓮舫が代表になると立正佼成会の発言力が強くなる。民進党は第二公明党になるだろう。

マスメディアは「政治と宗教」の関係では「公明党と創価学会」の関係ばかり取り上げるが、立正佼成会ら新宗連とその友好団体は、「連合」に次ぐ民進党の第二の支持母体である。田淵隆明氏は元民主党で現在無所属の大津浩子東京都議会議員(深呼吸のできる東京)と庭野光祥・立正佼成会次期会長が従姉妹であるとも指摘した。

マスメディアは、民進党と立正佼成会の関係をもっと報道しよう。立正佼成会・新宗連の大きな影響力についても報道しよう。池上彰氏は次回の選挙関連番組では、是非とも民進党と立正佼成会の関係について質問しよう。民進党議員に新宗連との関係や立正佼成会の信者であるかと聞いてみよう。

番組では東京メトロ丸ノ内線の方南町支線も立正佼成会の政治力によるものと指摘された。立正佼成会は杉並区が本拠であるが、中野区も強い。立正佼成会付属佼成病院も杉並区和田にあるが、かつては中野区にあった。

日本海賊TVでは東京都知事選挙で立正佼成会票がネオリベラリズム色のある小池百合子候補に流れたことは矛盾ではないかと指摘された。立正佼成会は戦後の経済成長の波に乗って拡大した宗教団体である。そのような宗教団体にとって戦後社会の基盤を壊す思想に乗ることは自己否定になりかねない。一方で新しい社会情勢に対応することは組織の生き残る道と見ることもできる。

立正佼成会の反ネオリベラリズム的要素としては公益財団法人庭野平和財団の公開シンポジウム「『若者の貧困問題』〜包摂か排除か 現場からの声〜」がある。これは2016年3月19日に立正佼成会付属佼成図書館にて開催したものである。その趣旨として以下のように書いており、良くも悪くも反ネオリベラリズムの立場が明確である。

「グローバル経済競争とIT化のなかで雇用流動化は更に進み、安定した仕事と生活は保障されなくなった。さらにTPPに代表される新自由主義イデオロギーによる自己責任論の基では、状況は一層困難なものになっていくものと思われる」

「良くも悪くも」と書いた理由は、雇用流動化の進展を「安定した仕事と生活は保障されなくなった」に結び付けているためである。衰退産業から成長産業への労働力の移動は経済において必要なことである。それ自体を否定するならば既得権擁護の守旧派、抵抗勢力になる。

また、雇用流動化の要因にグローバル経済競争とIT化の二つを挙げている。グローバル経済競争はオーソドックスな反ネオリベラリズムの議論である。しかし、技術革新であるIT化も悪玉視するならば、旧時代の合理化反対と変わらず、イノベーションへの抵抗勢力になる。反ネオリベラリズム側としても深い哲学が感じられない。

林田力

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