かがやけTokyo都政報告会で豊洲市場問題を議論

林田力

かがやけTokyo都政報告会が2016年10月21日にAP西新宿に開催された。かがやけTokyoは上田令子都議(江戸川区)、おときた駿都議(北区)、両角穣都議(八王子市)で構成される都議会会派である。先の都知事選挙で小池百合子候補をいち早く応援し、注目された。

都政報告会では最初に三人の都議により、報告がなされた。上田令子都議は都知事選直前に小池さんが江戸川区内の小規模認可保育所「にっこりハウス」を視察したエピソードを語った。赤ちゃんが小池さんの指をくわえた。小池さんは赤ちゃんに「おいしい?」と尋ねた。これを見て血の通った政策を出せる人と感じたという。

おときた都議は東京オリンピック問題を説明した。東京オリンピックは意思決定権者が不明な無責任体制である。国立競技場白紙撤回は最悪の決断であった。設計者のザハ氏はムスリムであり、そのザハ氏が設計することに国際的な融和という意義があったという。

両角都議は、小池知事は都民にオープンな姿勢で臨んでいると説明した。来年の都議選がポイントになるという。

第二部は移転賛成派の生田よしかつさん(築地魚河岸仲卸三代目)と移転反対派の中澤誠さん(東京中央市場労働組合執行委員長)を招いた「激論!どうなる築地移転」である。興味深い点は新市場の使い勝手についての以下の議論である。

中澤「使い勝手の悪さは物流コストに跳ね返る」

生田「市場にトラックが入ることが衛生的に問題である」

この議論は面白い。移転反対派が経済性や事業性を重視し、移転賛成派が経済性や事業性よりも衛生を重視している。五五年体制的な価値観では賛成派が事業性を重視し、反対派が安全や環境などコスト増大を求めるイメージがあるが、ここでは真逆である。五五年体制の対立軸で現代政治を見ることが既に時代遅れになったのではないか。

反対派が経済性や事業性を問題にすることは私も共感できる。私は二子玉川ライズ(二子玉川東地区市街地再開発)や外環道の都市計画決定に対して開発反対の立場から口頭意見陳述を行った。そこでは計画に経済性や事業性がないこと開発反対の論拠とした)。もはや右肩上がりの経済成長の時代ではない。開発反対も左翼的イデオロギーではなく、経済論で議論する時代である。

両角都議らは巨額の予算を費やして豊洲新市場を建設したという事実を前提として考えるべきではないかと述べた。これに対して中澤さんは「作ってしまえば、こっちのものという考えを許してはならない」と反論した。

これは東急不動産だまし売り裁判原告として共感する。東急リバブル東急不動産は不利益事実を隠して新築分譲マンションをだまし売りした。私は引渡し後に真相を知って売買契約を取り消した(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。引渡し後だから契約が有効であるとの前提の下に双方歩み寄って解決策を考えようという発想は、マンションだまし売り被害者として到底容認できない。

私は質問の機会に恵まれたため、以下の質問をした。「豊洲全体が汚染しているかのような報道は江東区民として憤りを覚える。もし移転が中止になったならば、豊洲市場予定地を何に使うと考えているか特に移転反対派にお聞きしたい」

中澤さんは「市場予定地を何にするかまでは回答する能力を超える。地域住民に望まれるものを考えることができるはず。一つ言えることとして、市場は朝から五月蝿く、迷惑施設であるということである。市場よりも住民が好む施設はあるだろう」と答えた。生田さんは「豊洲の風評被害は問題。豊洲の人々と風評を払拭するキャンペーンを考えている」と答えた。

かがやけTokyo都政報告会

豊洲新市場・千客万来施設の危機

林田力

豊洲新市場(江東区)の千客万来施設が危機に陥っている。江東区民にとっては築地市場が移転するならば消費者向けに新鮮な食事を楽しめる場所が欲しいところである。その消費者向け施設が千客万来施設で、露天風呂やフードコートなどの計画である。しかし、築地場外市場は移転せず、千客万来施設は市場の風情というよりも、近代的なショッピングセンターができるだけとの感がある。

千客万来施設は喜代村と大和ハウス工業が整備する計画であったが、大和ハウス工業が辞退して計画は白紙になった。着工の目途も立っておらず、新市場との同時開設は非現実的になっている。加えて喜代村も東京新聞の取材に計画断念も視野に入れていることを明らかにした(石川修巳「豊洲 観光拠点ピンチ 新市場の「千客万来」 断念検討」東京新聞2015年4月6日)。

これに対して山崎孝明・江東区長は新市場と千客万来施設の同時開設に固執する。山崎区長は、もし東京都が一、二年遅れると言った場合にどうするか聞かれると、「そんなのふざけんじゃねえってケンカするしかないじゃん」と答えた(TBS『噂の東京マガジン』「来年11月!豊洲新市場オープン!? 問題山積の移転騒動」2015年4月5日)。

江東区長のインタビューに対するTwitterの反応は以下の通りである。「江東区長のインタビューが意味不明でした」

「あれじゃあ、視聴者の中には、江東区長が移転自体に疑問を持っている人だと勘違いする人もいますよ。あの人、『ロープウェイ』とかトンチンカンな事言っている人ですよ」

「江東区長は「ふざけんじゃない」と言うが中身は何もなし。交通の便も悪い汚染では人は来ない」

「「江東区長は何の怒っているのか?」と…(笑)。しょうがないんで、「約束した利権が来ないと怒っているのでしょう」と解説しておいた」

実際、山崎一輝東京都議は豊洲新市場工事を受注した土木建設会社2社から、2010〜13年の4年間に計91万円の献金を受けている。


林田力

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