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林田力『こうして勝った』銀魂

【アニメ】「銀魂」掟破りの最終章

テレビ東京系列で放送中のアニメ「銀魂」は2008年9月25日に第125話「最終章突入」を放送した。「銀魂」は週刊少年ジャンプで連載中の空知英秋作のマンガが原作である。少年マンガの枠組みを破壊するような強烈なギャグと、登場人物の筋を通すカッコいい言動が魅力の作品である。
アニメでは原作の持ち味を活かし、原作以上に暴走している。アニメスタッフが好き勝手やっている感もあるが、原作を愛していることが伝わる演出になっている。
今回のタイトル「最終章突入」は最終回を思わせるタイトルである。9月は番組改編期である。アニメ放送が原作に追いついている状況であり、番組の終了も考えられない話ではない。前回(9月18日放送)の第124話「おねだりも度がすぎれば脅迫」の次回予告でも「最終章突入」と紹介されたため、番組が終了してしまうのかヤキモキしていた。
しかし、これも「銀魂」流の冗談であった。番組冒頭で、少なくとも半年先までは番組は続くが、盛り上げるために「最終章突入」としたことが登場人物・志村新八から語られる。「終わる終わる詐欺」とでも言うべきセコさに呆れた主人公・坂田銀時は今日の番組は終了と宣言してしまう。
放送開始から5分程度でエンディング曲「This world is yours」が流れ、次週の予告が行われた。さらに次の時間帯に放送される番組「キンコンヒルズ」の告知までされた。それに対して新八が突っ込み、登場人物が名シーンを振り返る総集編となった。
総集編に入るまでの上記のやり取りで、番組の前半を使っているが、その演出もユニークである。「銀魂」ではお馴染みの音声だけで進行する。画像は主人公の住居である万事屋の建物が固定されたたままで動きがない。放送事故ギリギリの際どいアニメである。
これはスタッフの手抜きと言えるだろう。しかし、過去の放送シーンを並べただけの他の番組の総集編とは一味違う。ある意味で手の込んだ総集編である。グータラであるが、お節介という「銀魂」の登場人物の性格に通じるものがある。
アニメ「銀魂」は2006年4月に放送を開始した。これから半年は続くとなると、3年間放送が続いたことになる。半年と言わず、4年目になっても何事もなかったかのようにダラダラと続いて欲しいアニメである。(林田力)

「銀魂」月詠篇突入で人気キャラ再登場

テレビアニメ「銀魂」(テレビ東京系列)が2009年10月1日放送の第177話「夜の蜘蛛は縁起が悪い」から月詠篇(紅蜘蛛編)に突入した。「銀魂」は週刊少年ジャンプで連載中の人情コメディーを原作とするアニメである。天人(宇宙人)が来襲し、突如価値観が変わってしまった町、江戸を舞台としたSF時代劇である。
今回からオープニングとエンディングの曲と背景映像も一新された。オープニング曲と背景映像は月詠篇にマッチしたものになっている。月詠篇では吉原炎上編に続き、遊郭・吉原が舞台になる。鳳仙から開放された吉原であったが、非合法薬物が蔓延するようになった。主人公・坂田銀時らは日輪からの依頼で薬物売買を仕切っている男に迫る。
吉原炎上編で初登場した人気キャラクター・月詠の再登場が月詠篇の魅力である。月詠は吉原の番人「百華」の頭で、美しい女性ながら顔に傷があり、戦闘は強いクールビューティーである。「わっち」「ぬし」などの廓詞(くるわことば)を使い、ツンツンした性格ながら、過酷な運命にあって日輪を守るという強い思いを抱いている。週刊少年ジャンプで行われた第2回キャラクター人気投票で一躍10位に浮上した事実が月詠の人気を証明する。
その月詠が銀時と二人で潜入捜査を行うことになる。ここでは月詠のクーデレ(普段はクールな性格ながら、親しい相手に可愛らしさ(デレ)を見せる)な性格を垣間見せる。しかも、二人は成り行き上、夫婦を称することになる。
「銀魂」のヒロインは神楽だが、年齢的に恋愛対象になり得ない。ロマンスになるヒロインとして、これまでは志村妙が一番近いポジションにあった。特に紅桜篇での「かわいくねー女」「バカな男(ひと)」は、お互いの気持ちを知りながら素直になれない不器用な恋人同士のやり取りそのものであった。しかし、妙は銀時すらタジタジになるほど凶暴で、ぶっ飛んだ性格を見せることが多く、恋愛対象になりにくい。この点ではクーデレな月詠に軍配が上がる。月詠の過去に迫る月詠篇の今後に期待大である。(林田力)

追伸に対する一考察

文章に追伸を使うと思わぬトラブルを生じる可能性がある。追伸は手書きで文章を書いていた時代に生まれたものである。手書きの場合、後から文章を挿入しようとするならば、全体を書き直さなければならなかった。その手間を省くために追伸が利用された。
従って追伸を使うことは「お前なんかのために文章全体を書き直す手間をかけない」と言っていることに等しい。親しい間柄でもない限り、追伸を使うことは失礼になる。
追伸が文章を書き直す手間を省くものである以上、事後的な文章編集が容易なパソコンで文章を作成する場合には追伸を使う意味はない。あえて使用するならば無礼極まりないと受け止められても仕方がない。
一方で最近は本文とは別の話題を述べたい場合に追伸を使用する人もいる。これは追伸の本来の用法からすれば誤りである。また、文章表現としては、別の話題であっても、その文章に盛り込むべき内容ならば一つの文章にまとめる方が完結している。一つの文章にまとめられないならば、メールならば追伸で無理やり書き込まず、別のサブジェクトで送信した方が整理しやすい。以上が管見になるが、そこは人それぞれで押し付けるつもりはない。読み手が無礼と受け止めるリスクを覚悟の上で、追伸を使用するならば何も言うことはない。
特にハイリスクなケースは書き手が本文で書きにくい内容を追伸に押し込む場合である。書き手は正面から言いにくい内容を追伸の中で書くことで心理的な負担を軽減できる。そのために安易に追伸を利用したくなる。しかし、正面から書かず、追伸で含める卑怯な書き方に読み手が反発する危険がある。ここに書き手と読み手の溝が生まれる。その具体例をフィクションと現実の各々から提示する。
最初にフィクションである。空知英秋の漫画『銀魂』の第54訓「人の名前とか間違えるの失礼だ」では主人公の坂田銀時が坂本辰馬の手紙を読むシーンがある。辰馬は過去に銀時の家を破壊していた。そのことについて手紙の末尾で「P.S.家壊してごめんね。」と述べた。
手紙を読み終えた銀時は本文と追伸が逆であると激怒する。「よしんばP.Sが世界平和を願う意味だとしても許せねーよ」とまで怒る。相手の感情を逆撫でするボケキャラの言動により主人公が激怒する予定調和のギャグである。しかも、辰馬の手紙には追伸に続けて、「P.S.のP.S.このP.S.って手紙書くと使いたくなるね(笑)」とある。追伸の使用をオシャレと勘違いする人の心理を見事に皮肉っている。
フィクションならば笑い話で終わるが、現実では笑えない。現実の具体例は東急不動産だまし売り裁判である。記者は東急不動産(販売代理:東急リバブル)から新築マンションをだまし売りされ、裁判で売買代金を取り戻した。記者に東急不動産を提訴する気にさせた一因は東急不動産からの追伸を使用した文書であった(林田力「電子メールの同期性と非同期性(下)」PJニュース2010年12月17日)。
問題の東急不動産回答文書は2004年10月15日付で送付されたものである。まずビジネス文書で追伸を使用すること自体が常識外れである。仮に話題転換で追伸を使うことが新しい用法として市民権を得たとしても、それは私信の話である。私的なメールで顔文字を使うことが一般化しても、ビジネス文書で使用する馬鹿はいない。東急不動産のレベルの低さには唖然とした。
東急不動産回答文書では回答遅延のお詫びを追伸で書いていたことも問題である。本文ではなく追伸という形でしか消費者に謝罪しない東急不動産の姿勢は不誠実であった。「消費者へ回答が遅延しても本文で謝罪する必要はない。追伸に紛れ込ませておけば十分だ」という発想が透けて見える。記者の態度が硬化したことは当然であった。
これに対して東急不動産担当者は「追伸であっても、内容は謝罪である。それなのに批判されることは納得できない」という、ふて腐れた態度で応じた。この態度は当然のことながら、記者の更なる態度硬化を招いた。
古代ローマの英雄ユリウス・カエサルには「文章は、用いる言葉の選択で決まる」という名言がある。追伸を使用する場合はリスクを考慮することが賢明である。

『銀魂 第24巻』信念を貫くキャラクターの清々しさ

本書(空知英秋『銀魂 第24巻』集英社、2008年7月4日発行)は週刊少年ジャンプに連載中の人情コメディー漫画の単行本である。
ギャグやバトル、人情など様々な要素が詰まっている点が『銀魂』の魅力である。第24巻は志村新八が文通をする話と、老人と老犬の話、ジャンプスクエアに掲載された読み切り漫画『13』から構成される。何れもギャグが詰まった展開であるが、最後の最後で、どんでん返しとなる。十分に笑った後に爽やかな読後感を味わえる。
『銀魂』は主人公・坂田銀時の魂という意味である。宇宙人の来襲で価値観が換わってしまった中でも、侍の魂を持ち続けた人物であることを示している。主人公も含め、『銀魂』のキャラクターは不器用だったり、普段は出鱈目だったりしても、意地にも似た信念を貫き通している。
キャラクターが一本筋の通った信念を有しているのは重たい過去を背負っているからである。一回限りで登場する老人や犬でさえ深いキャラクター設定がなされている。重たい過去があり、そこから目を背けずに行動しているからこそ、過去が明らかにされていない時はギャグになるような行動も読み終わってみると感動的なものになる。
記者はマンションのだまし売り被害に遭い、売主の東急不動産(販売代理:東急リバブル)と徹底的に戦った経験がある(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、2009年)。このスタンスは現在でも変わらないし、変えてはならないものと考えている。
そのような記者にとって信念を貫く『銀魂』のキャラクター達は共感が持てるし、眩しくもある。目の前の敵とひたすら戦うだけで、状況が変われば過去の敵も何故か味方になってしまう様な戦闘漫画とは一線を画す面白さが『銀魂』には存在する。

吉原炎上編に突入『銀魂 第25巻』

本書は週刊少年ジャンプで連載中の人情コメディーマンガの単行本である。黒船ならぬ天人(宇宙人)が来襲し、突如価値観が変わってしまった町、江戸を舞台としたSF時代劇である。この巻から吉原炎上編に突入する。
吉原炎上編は、その名のとおり、江戸時代の吉原をイメージした遊郭が舞台である。『銀魂』は勤皇の志士や新撰組など歴史上の人物をモチーフにしたキャラクターが登場し、歴史好きも楽しませてくれる作品である。吉原炎上編でも「ありんす」などの廓詞(くるわことば)を花魁が使っており、雰囲気を出している。
『銀魂』は基本的に1話や数話程度で話が完結するオムニバス形式であるが、この吉原炎上編は長く、この巻は全て吉原炎上編で占めている。この巻でも吉原炎上編は完結せず、次巻以降に続く。
『銀魂』には珍しい長編であるため、シリアスな展開が続き、ギャグシーンが少ない。『銀魂』の魅力の一つは、ありえないようなキャラクターが繰り広げる抱腹絶倒のギャグの連続である。その点では、この巻は物足りなさが残る。
この巻の表紙は吉原炎上編で初登場する月詠である。この月詠が少ないギャグシーンを補う魅力を有している。月詠は吉原の番人「百華」の頭で、死神太夫と恐れられている最強の番人である。この月詠は空気を読んで相手をフォローするのが上手く、それが笑いを誘う。
一般に笑いは、日常と異なる言動が対象になる。従って空気が読めないキャラクターの言動を笑いの種にすることはよくある。そのようなシーンは『銀魂』にも多い。しかし空気が読めることを笑いにする月詠のようなキャラクターは珍しく、新鮮である。
吉原炎上編では神楽の兄「神威」や宇宙海賊「春雨」のように過去に伏線的に語られた存在が登場する。天人に傀儡化された幕府の暗部など『銀魂』では謎になっている部分が多かったが、今後は少しずつ明らかになっていくものと思われる。

『銀魂 第35巻』で、かぶき町四天王編が完結

空知英秋が週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画『銀魂』の最新刊35巻が2010年8月4日に発売され、長編「かぶき町四天王編」が完結した。この四天王編は『銀魂』の数ある長編中でも有数の感動的な結末となった。
四天王編では主人公・坂田銀時の舎弟に志願した初登場キャラクター・椿平子により、かぶき町四天王勢力(泥水次郎長、マドマーゼル西郷、お登勢、孔雀姫華蛇)が抗争する。
実は連載中の四天王編への評価は必ずしも高いものではなかった。キーパーソンの平子は外見のかわいらしさとは裏腹に、人を欺いて笑顔で陥れる不気味なキャラクターであり、感情移入できなかったためである。キャラクターに一本筋の通った信念があることが『銀魂』の魅力であるが、目的のためには手段を選ばない平子には魂の美しさが感じられなかった。
それでも話が進むうちに「他人の大切なものを奪ってでも壊してでも取り戻す」という平子の思いも分かるようになった。この辺りは人情話の得意な作者らしい巧みな筋運びになっている。
平子の暴走で始まった四天王編も、お登勢と次郎長・お登勢と銀時のエピソードや天人との戦いなど話が大きく広がっていき、収拾が付かないように見えた。また、戦闘シーンでは過去のエピソードで登場した懐かしのキャラクターが集結する王道的展開で、このまま最終回に突き進むのではないかとの不安も生じた。
しかし、最後は当初の平子の思いを汲み取った内容に上手にまとめた。ラストシーンにはコミックスでの追加ページがあり、週刊少年ジャンプで読了済みの読者も必見である。

『銀魂』第40巻、人情味ある携帯メール依存症批判

空知英秋が『週刊少年ジャンプ』で連載中のSF時代劇漫画『銀魂』第40巻が、7月4日に発売された。節目の第40巻では雪山遭難編、ラブチョリス編、携帯編の3本が収録され、ギャグ中心ながら最後に人情味ある携帯メール依存症批判でまとめた。
『銀魂』のようなギャグ色の強い作品にとって40巻もの単行本刊行は、長期連載の部類に入る。それを反映してギャグも円熟味を増している。雪山の話での将軍・徳川茂茂の嫌われ役など、お約束の展開が安定した笑いを生む。下ネタが強くなっている点は好き嫌いが分かれるものの、青少年健全育成条例改正への反感が背景にあることを知るファンからは「気骨がある」と逆に評価されている。
『銀魂』の魅力はギャグに笑うだけではない。人情話にも感動する。ギャグや下ネタ全開の話が突然シリアスな人情話に変貌する点も魅力である。この巻では最後の携帯メールの話が爽やかな人情味を描いた。
『銀魂』の人情話は依頼人からの依頼に対して万事屋が味のある解決をするパターンが王道である。これは北条司の『シティーハンター』にも通じる枠組みである。一方で『銀魂』には別系統の人情話として神楽の個人的な体験と精神的成長を描くパターンがある。
それには重たい問題を抱えた依頼人の依頼解決話ほどのスケールはないものの、清涼感がある。携帯編は神楽の精神的成長がメインであるが、老人のエピソードが途中で入り、依頼解決型の人情味も加わった感動作になっている。
携帯編の発端は神楽が携帯電話を欲しがったことである。ひょんなことからメール機能だけが使用できる携帯電話を3台入手し、坂田銀時と志村新八、神楽の携帯メール生活が始まった。3人が携帯電話を持つことで、神楽は「これで私達、いつどこにいても一緒」と喜ぶが、実質的な使用者は神楽だけであった。神楽は何をしていても、会話ができる距離にいてもメールを送る。銀時や新八からはウザがられ、十分に返事ももらえない。
これは携帯メールで結びついていないと不安で仕方ないという携帯メール依存症への痛烈な皮肉である。その場その場の携帯メールのコミュニケーションよりも、携帯編では直接的な絆に価値を置いている。万事屋の絆と神楽の精神的成長が爽やかな感動をもたらした。
携帯メール依存を否定する結論は納得できるとしても、携帯メール依存症の問題は教育界でも指摘されるほどの問題であり、ストレートに出すならば作品が説教臭くなってしまう恐れがある。それは少年漫画のエンターテイメントに反する。
この点で携帯編の筋運びは巧みであった。物語の中盤ではメールの返事が欲しい女心と、返事を面倒くさがって「言わなくても分かっているだろう」という身勝手な男心を対比させた。マメにメール返信することが望ましい価値のように見せながら、どんでん返しの結末となった。
同じ『週刊少年ジャンプ』に掲載する作品で、『銀魂』と似たようなポジションにあり、何かと比較される篠原健太の『SKET DANCE』(スケット・ダンス)にも携帯メール依存を風刺するエピソードがある。携帯メールの返信があまりにも早く戻ってきたために、返信を受け取ったキャラクターが「気持ち悪い」と反応する。「すぐに返事を出さないと嫌われる」的な強迫観念のある携帯メール依存症への皮肉になっている。(林田力)

『週刊少年ジャンプ』で『銀魂』が下書き同然の画に

8日に発売された『週刊少年ジャンプ』35・36合併号で空知英秋の人気連載漫画『銀魂』の画が下書き同然の状態で掲載されていると話題になっている。現在、連載と休載を繰り返している冨樫義博の『HUNTER×HUNTER』も同じようなクオリティで掲載されたことがあり、冨樫化の声もある。
『銀魂』とは、黒船ならぬ天人(宇宙人)が来襲し、突如価値観が変わってしまった町、江戸を舞台としたSF時代劇である。4月4日からテレビアニメの第2期も放送中である。この号に掲載された第三百六十四訓「女はベジータ好き 男はピッコロ好き」は主人公の坂田銀時らがホストに扮して死神と噂されるマダム夜神を迎える内容である。
泥酔したレギュラー陣によるカオス状態の中で他作品をネタにしたギャグが展開される。抱腹絶倒のギャグを続けながら、ほろりとする人情話で着地させる『銀魂』らしい筋運びは健在である。しかし、魅力的な女性キャラの酔態など数多くのキャラが入り乱れる展開で雑な絵柄は読み難くミソを付けてしまった。
この号の『ジャンプ』は宝を前にしたルフィ(『ONE PIECE』)、ナルト(『NARUTO−ナルト−』)、トリコ(『トリコ』)が描かれているが、この表紙は折り返しに続いており、折り返しには他の掲載漫画の主人公も登場する。他の主人公が少年マンガの主人公らしく爽やかな笑顔を見せる中で、『銀魂』の坂田銀時だけが腹黒い表情で存在感を放っていた。それだけに本編の画の完成度の低さへの失望感が深まる。
既に『HUNTER×HUNTER』で下書き同然の画で掲載された事実があるために、その時ほどのインパクトはない。一方で冨樫義博は「冨樫病」なる不名誉な言葉が生まれるほど突き抜けた存在であった。冨樫以外の作品でも下書き同然の画が掲載されるならば、特別が特別でなくなってしまうインパクトがある。人気漫画家ならば下書き同然でも許される、単行本で書き直せばよいということになれば『週刊少年ジャンプ』のクオリティが問われる。
もともと空知英秋は単行本のコラムで話題にするほど遅筆の漫画家である。この号ほどではないとしても過去にもラフな画で掲載されたこともある。ストーリーも含めて単行本収録時の加筆修正が多い作家でもある。
今回の下書き同然の画も時間的に間に合わなかったためと見られているが、ファンの声は意外にも温かい。空知は単行本の中で『銀魂』の単行本発行頻度が早いと述べている。また、『ジャンプ』ではセンターカラーも多い。そのためにファンは「ジャンプ編集部が空知先生を働かせすぎ」と同情的である。
(林田力)

『銀魂』第41巻、ギャグ満載の長編と『SKET DANCE』コラボ

空知英秋が『週刊少年ジャンプ』で連載中のSF時代劇漫画『銀魂』第41巻が、9月2日に発売された。短編ギャグを収録した前巻に対し、この巻は長編「蓮蓬(れんほう)篇」と『SKET DANCE』とのコラボ作品を収録する。
「蓮蓬篇」は壮大なストーリーにもかかわらず、ギャグ満載の銀魂らしい長編になった。物語の発端はエリザベスの失踪である。桂小太郎との些細な喧嘩話かと思わせる導入部であったが、予想を裏切って長大な長編になった。そして坂本辰馬の登場によってシリアス長編の期待が高まった。
坂本龍馬をモデルとする辰馬は、人気は高いものの出番が非常に少ないキャラクターである。その辰馬を掘り下げた長編は多くのファンが待ち望んでいたものである。しかし、圧倒的なボケキャラの辰馬は「蓮蓬篇」でもボケを連発し、シリアスな長編の緊張感を打ち砕き続けた。
過去にはギャグが全くないシリアス長編もあったが、「蓮蓬篇」は話が進まないほどのギャグの連続であった。また、「蓮蓬篇」には『機動戦士ガンダム』のパロディーが多いことも特徴である。これは元ネタを知っているか否かで好き嫌いが分かれるところである。
ストーリーとしての「蓮蓬篇」は桂とエリザベスの話でまとまった。しかも、桂のボケオチになっており、今後の展開に影響を及ぼさない話になった。これは長編「吉原炎上篇」や「かぶき町四天王篇」が地球人や天人の勢力図を塗り替える結果になったこととは対照的である。
ファンの期待を背負って登場した辰馬や辰馬の副官の陸奥であったが、「蓮蓬篇」でも心理が深く掘り下げられることはなかった。特に表面的には辰馬を悪く言う陸奥が辰馬の副官になった経緯は謎である。辰馬や陸奥をフィーチャーした長編は今後に期待する。
巻末には篠原健太の学園漫画『SKET DANCE』とのコラボ作品が収録されている。週刊少年ジャンプでは過去にも鳥山明の『DRAGON BALL』と尾田栄一郎の『ONE PIECE』、『ONE PIECE』と島袋光年の『トリコ』という豪華なコラボ企画を実現している。
これらと比べると『銀魂』と『SKET DANCE』のコラボは異色である。二人の作家が共同で一つの作品を描くのではなく、二人が相手の作品のキャラクターも登場させるコラボ作品を別々に描いた。この巻に収録されたコラボ作品は空知が描いたものである。
そのためにコラボ作品は『銀魂』の世界の中で『SKET DANCE』の主要キャラ三人が動いているという印象を受ける。『SKET DANCE』らしさがなくなっている点で『SKET DANCE』のファンには物足りなさが残る。この巻の作者コラムで空知は「空知の描くボッスン(『SKET DANCE』の主人公)は似ていない」と言われたと述べている。
一方で過去のコラボ企画には二人の漫画家が互いに相手をリスペクトする気持ちが伝わるものの、それが過度の遠慮になって作品の面白味を減じている面がある。それに比べると空知節で突き抜ける『銀魂』のコラボ作品は爽快である。主人公に華がないという作品のテーマも『銀魂』よりも『SKET DANCE』に強く当てはまるもので、相手の作品を読み込んでいるからこその毒になっている。
(林田力)

『銀魂』第42巻、携帯メール依存症は友達が少ない

空知英秋が『週刊少年ジャンプ』に連載中の漫画『銀魂』第42巻が、2011年10月4日に発売された。表紙には佐々木異三郎と今井信女が描かれる。この巻では真選組と見廻組の対立を描くバラガキ編が目玉である。普段よりも収録話数を多くしてバラガキ編を完結させており、コミックス読者には嬉しい限りである。
バラガキ編は史実の新選組と京都見廻組の対抗意識を想起させる。過去の『銀魂』でも史実の伊東甲子太郎の離反を下敷きにした真選組動乱編の人気が高く、バラガキ編への期待も高まる。
このバラガキ編はシリアスなストーリーの中でもギャグが冴える。登場人物のセリフに「メールもろくに返さないメル友なら、アドレス帳に残すつもりはありませんから」というものがある。一見すると、まともな台詞に思えるが、これは悪役の台詞である。メールに返信しない側が善玉で、一方的なメールに返信があって当然と考える方が悪玉になっている。しかも携帯メール依存症のキャラは友達が少ないという設定である。「携帯メール依存症だから友達が少ないのだよ」と思わせるキャラ造形になっている。
『銀魂』では第40巻収録のギャグ短編で、メールに即座に返事することで絆を確認するコミュニケーションよりも、リアルな絆を重視する話を描いたが、電子メール依存症への風刺がシリアス長編にも登場した形である。
このバラガキ編では悪役も最後は善人的な面を見せるという日本的なナイーブな展開で終わると見せかけたものの、サプライズが用意されていた。悪役は今後も主人公達の敵として立ち塞がることを予感させる。最終決戦への期待と物語の終幕が近づくことへの寂しさが混じる結末であった。
(林田力)

『銀魂』『SKET DANCE』コラボアニメで声優ネタ連発

テレビ東京系アニメ『銀魂』で26日、『週刊少年ジャンプ』18号に掲載された『SKET DANCE』とのコラボ作品が放送された。声優ネタを満載し、アニメならではのコラボ作品になった。
『銀魂』のコラボではオープニングから、『銀魂』のキャラクターの登場シーンが『SKET DANCE』のキャラクターに入れ替わるという凝った作りになっていた。ストーリーは『銀魂』原作者の空知英秋が描いた作品に基づいている。このコラボ企画ではコラボ企画と銘打ちながらも、二人の漫画家が共同して一つの作品を創るのではなく、二人が相手の作品のキャラクターを登場させるコラボ作品を別々に描いた。
そのためにコラボ作品に登場する『SKET DANCE』のキャラクターが空知の絵になっていた。アニメでも『SKET DANCE』そのものではなく、空知が描いた『SKET DANCE』のキャラクターの絵柄を再現した。たとえばスケット団の紅一点・ヒメコは強い女性の多い『銀魂』らしく厳しめのツッコミ役になっており、『SKET DANCE』で描かれた可愛らしさは乏しい。
ストーリーは原作に沿いつつも、アニメのオリジナル要素を随所に加えている。その中心が声優ネタであった。『銀魂』と『SKET DANCE』では以下のように声優が重なっている。
杉田智和:『銀魂』の主人公・坂田銀時、『SKET DANCE』の主要キャラ・スイッチ
吉野裕行:『銀魂』のタカチン、『SKET DANCE』の主人公・ボッスン
白石涼子:『銀魂』のビチグソ丸、『SKET DANCE』の主要キャラ・ヒメコ
阪口大助:『銀魂』の主要キャラ・志村新八、『SKET DANCE』の杉原哲平
これらの中の人が同じという声優ネタで盛り上がった。『銀魂』のビチグソ丸は8月に登場したキャラクターであるが、今回の声優ネタを行うために白石涼子がキャスティングされたと暴露された。
また、主要キャラの中で唯一の20代ながら、他の10代キャラ以上に子どもっぽくムキになっていた銀時と、両作品の主要キャラで随一の情報通のスイッチを演じた杉田智和は大活躍で、放送後にtwitter上で「杉田頑張り過ぎた」というハッシュタグが登場するほどであった。
29日には『SKET DANCE』の番組内で『銀魂』とのコラボ作品が放送される予定である。こちらは『SKET DANCE』の原作者・篠原健太が描いたコラボ作品をベースとする。今回のコラボ作品のレベルの高さから29日の内容にも期待が高まっている。
(林田力)

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