林田力 ブログ



外環道・大深度使用認可申請説明会


大深度地下使用認可申請に向けた東京外かく環状道路(関越〜東名)の説明会が2013年9月5日、世田谷区成城の明正小学校で開催された。今回の説明会でも予定時刻経過を理由とした説明会打ち切りに怒りの声が上がるなど住民の納得にはほど遠いものであった。外環道建設は地域住民に支持されていない。説明会を冷房設備のない小学校の体育館で開催すること自体、早く切り上げたいという意図が見え隠れする。



以下では説明会での質疑応答を紹介する。実際の質疑応答では複数の質問をまとめて受けてから一括して回答している。ここでは読みやすいように質問と回答を対応させている。

質問「世田谷区砧地域に自動車交通が充満することになる。今の交通量をどうやってさばくのか」

回答「交差点の改良などを必要に応じて検討する。以南は検討会設置に向けて調査する」

質問「車の通行できないトンネルが二本できる。何で、このようなものを造るのか」

回答「避難ルートに複数経路を確保する」

質問「嘘つくな」

質問「リニアモーターカーも大深度で計画されている。外環道とリニアが大深度をクロスすることになる。外環道は地域の環境負荷が高い。コンクリートの耐用年数は百年と説明するが、怪しいものである。

掘り出した土壌に砒素が含まれている問題がある。砒素は天然由来と説明するが、東京都環境局の世田谷担当係長は、あなたがたによって提出された資料だけでは、天然由来か否かは断定できないと言っている。砒素を天然由来と断定するならば断定した専門家の名前を教えて下さい。

確かに外環トンネルの通るところは上総層で、この上総層には天然鉱物の砒素が多くふくまれている。天然であろうとなかろうと砒素は砒素である。トリカブト、マムシの毒は天然だから安心とはならないことと同じである」

回答「ヒ素を含む土地を盛り土に使うことはない」

質問「告知方法はデタラメである。土壌汚染の説明はない。この説明会で30分しか質疑応答がないことは問題である。説明と質疑応答のバランスがとれていない」

回答「追加土壌調査の結果は工事掲示板で知らせる。オープンハウスでも説明する。世田谷区は住民への丁寧な説明を求める意向である。それは承知しているので、調整している」



質問「小さな騒音や振動でも夜も眠れなくなるなどの健康被害を受ける。低周波微振動には、どのような補償をするつもりか」

回答「振動は小さいと考えている。地盤変異は小さいと考えている。地下水の変動は季節の変動に収まっている」

質問「地盤の悪いところでは地盤沈下が起きる。どのくらい地盤沈下を想定しているか。地盤沈下が起きるのは真上だけではない。どのように予想しているのか。インフラの老朽化が問題になっている。外環道も老朽化で崩落の危険がある。所有者としては、そのような危険な場所には住めないし、そのような土地は売れなくなる。買い取り希望も選択肢になる。東名ジャンクション建設地は買収される。それに比べると地下利用の補償のみは不平等である」

回答「ジャンクションは買収を進めている。区分地上権部は収用を現時点で考えているのではなく、任意の契約を進めたいと思っている」



質問「中央環状線開通以後も都心の通過交通量は増えている。これは外環ができても変わらないと見られる。この実態はご存知か」

回答「現時点では三環状ができていない。三環状が整備されれば通過交通が減り、渋滞を緩和できると考えている」

質問「外環道建設の根拠として交通量が増加すると予想している。これは人口減少と矛盾する」

回答「将来の免許保有者数など政府の推計に基づいている」

質問「将来の免許保有者の数というが、若者の車離れを考えていない」

質問「猛暑は地球温暖化の影響と気象庁は言っている。そのためにマイカー利用を抑制し、公共交通機関を利用することを勧めている。道路整備によって自動車利用を増やすことになりかねない。自動車利用を減らす方策を検討しているのか」

回答「交通政策では外環整備をしないと、通過交通抑制の根本的な解決にならないと位置付けている」



質問「東名以南ができないと、行き止まりになり、いつでも渋滞になる。地下水を含む柔らかい地盤では天井が崩壊する恐れがあると研究者は指摘する。地下水がバシャバシャ上の方で出ている。どういうプランを持っているか。ここら辺は地下水が多い。影響がないとは信じられない。取り敢えずトンネルを掘ってしまおうとしか感じられない。予算を消化してしまおうとしか思えない」

回答「外環は曲線パイプルーフで先に周りを囲ってから施工する」

質問「ぶっつけ本番ということか」

回答「技術検証を実施する」

質問「実証例がないということか」

回答「曲線パイプルーフ工法とNATM工法を併用する」

質問「NATM工法は岩盤を掘る工法で泥湿地には使えないのではないか」

回答「NATM工法は固い岩盤の場所だけで使われるものではない」

ここで予定終了時刻の20時半を経過したとして説明会を打ち切った。会場からは「質問に答えろ」などの怒声が飛んだ。


東急不動産(金指潔社長)ソリューション営業本部係長・高田知弘容疑者(逮捕当時36歳)が顧客女性に嫌がらせ電話を繰り返したとして2010年8月18日に逮捕された。高田容疑者は2009年12月から2010年6月に取引相手であったホテル運営会社社長の携帯電話に番号非通知設定で、嫌がらせ電話を繰り返した。嫌がらせ電話は、ほとんどが無言電話であったが、「壊れろ、壊れろ」という呻き声で女性を畏怖させたこともあったとされる。

林田力『東急不動産だまし売り裁判』

東急不動産消費者契約法違反訴訟を描くノンフィクション

 林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社)は東急不動産(販売代理・東急リバブル)から不利益事実を隠して問題物件をだまし売りされた消費者(=原告・林田力)が消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、裁判(東急不動産消費者契約法違反訴訟、東京地裁平成18年8月30日判決、平成17年(ワ)3018号)で売買代金を取り戻した闘いの記録。

 裁判における当事者と裁判官の緊迫するやり取りを丹念に再現。個人が不誠実な大企業を相手に闘うドラマがある!

 裁判と並行して明らかになった耐震強度偽装事件の余波や欠陥施工、管理会社・東急コミュニティーの杜撰な管理にも言及し、深刻度を増すマンション問題の現実を明らかにする。東急不動産のために働いた地上げ屋(近隣対策屋、東急不動産工作員)が暗躍し、住環境を破壊する高層マンション建築紛争と共通するマンション建設の闇に触れる。

林田力『東急不動産だまし売り裁判購入編』

 林田力『東急不動産だまし売り裁判購入編』は東急不動産(販売代理・東急リバブル)のマンションだまし売りの実態を物語るノンフィクションである。

 この裁判の経過は林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社、2009年)で明らかにした。『東急不動産だまし売り裁判』はタイトルの通り、裁判をテーマとした書籍であり、提訴後の出来事を対象とする。問題物件の購入に至った経緯や問題発覚後の東急リバブル・東急不動産の不誠実な対応(これが両社への悪印象を決定的にした)には触れていない。その点を知りたいとの声が読者から少なくなかった。

 そこで『東急不動産だまし売り裁判購入編』では購入からマンションだまし売り発覚までの経緯を明らかにした。被害実態を理解できるように東急不動産マンションの写真も掲載した。また、東急不動産だまし売り被害経験を踏まえた住宅購入ポイントをまとめた。

林田力『二子玉川ライズ反対運動1』

林田力『二子玉川ライズ反対運動』(The Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise)は二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)に対する住民運動を記録したノンフィクションのシリーズである。東京都世田谷区の二子玉川(ニコタマ)では街壊しが進行中である。「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」や「二子玉川ライズ オフィス」など東急電鉄・東急不動産ら東急グループの営利目的の再開発によって、二子玉川の貴重な自然と近隣住民の住環境が破壊されている。
自然と住環境を守るために住民運動側は住民集会や裁判、議会への陳情など様々な活動に取り組んでいる。『二子玉川ライズ反対運動1』では「にこたまの環境を守る会」「二子玉川東地区まちづくり協議会」ら住民団体の活動の一端を紹介する。
また、同じく二子玉川で起きている住民運動である多摩川暫定堤防や三菱地所玉川一丁目マンションへの反対運動についても触れた。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』の著者である林田力が東京都に提出した二子玉川東第二地区市街地再開発事業計画(案)への意見書及び口頭意見陳述原稿も収録した。

林田力『二子玉川ライズ反対運動2』

林田力『二子玉川ライズ反対運動』(Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise)は二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)の住環境破壊の実態や反対住民運動を記録したノンフィクションのシリーズである。
『二子玉川ライズ反対運動2』は最初に二子玉川ライズがダメな理由を明らかにする。続いて裁判や集会など二子玉川ライズ反対運動の活動を述べる。二子玉川ライズ住民訴訟では実質和解という画期的な解決となった。パブリックコメントや新しいせたがやをめざす会など世田谷区政の動き、二子玉川ライズと同じく世田谷区の抱える開発問題である下北沢問題にも言及した。『二子玉川ライズ反対運動2』(Kindle)は『二子玉川ライズ反対運動2』(マイブックル)を全面的に再構成したものである。

林田力『二子玉川ライズ反対運動3』

林田力『二子玉川ライズ反対運動3』は二子玉川ライズ行政訴訟や二子玉川ライズ情報公開問題を明らかにする。続いて二子玉川ライズ問題に対する様々な観点からのオピニオンを掲載する。二子玉川ライズと東京スカイツリーや中野駅周辺再開発、海のピラミッド(熊本県)などの開発事業と共通する弊害を論じている。
その次は二子玉川ライズのビル風問題である。住民と世田谷区の緊迫感ある協議内容を収録している。さらに世田谷区議会を揺るがしたスキャンダル「二子玉川デジタル・コンテンツ問題」も記載する。『二子玉川ライズ反対運動3』(Kindle)は『二子玉川ライズ反対運動3』(マイブックル)を全面的に再構成したものである。

林田力『二子玉川ライズ反対運動5』

林田力『二子玉川ライズ反対運動5』(Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise 5)は東京都世田谷区の二子玉川東地区市街地再開発(二子玉川ライズ)の問題を取り上げたノンフィクションの5作目である。『二子玉川ライズ反対運動5』では二子玉川ライズの弊害を再構成する。二子玉川ライズ2期事業控訴審や二子玉川ライズ2期事業に対する不服審査請求、住民と世田谷区の風害対策協議などを取り上げる。資料として二子玉川ライズ行政訴訟の裁判文書も収録した。

林田力『二子玉川ライズ住民訴訟 二子玉川ライズ反対運動6』

林田力『二子玉川ライズ住民訴訟 二子玉川ライズ反対運動6』(Residents' Lawsuit Against FUTAKOTAMAGAWA Rise; Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise 6)は二子玉川ライズ住民訴訟にフォーカスした書籍である。二子玉川ライズ住民訴訟は東京都世田谷区の住民らが二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)への公金支出差し止めを求めて世田谷区長を提訴した裁判である。

林田力『東急大井町線高架下立ち退き』

林田力『東急大井町線高架下立ち退き』(Driving out Inhabitants under the Elevated Railway of Tokyu Oimachi Line)は東急電鉄による東急大井町線高架下住民追い出し問題を取り上げたノンフィクションである。東急電鉄は東急大井町線高架下(ガード下)住民に一方的な立ち退きを要求している。Tokyu Corp. is driving out inhabitants and tenants under the elevated railway of Tokyu Oimachi Line.

林田力『二子玉川ライズ反対運動7』

林田力『二子玉川ライズ反対運動7』は2013年の二子玉川の環境を守る会総会や世田谷区予算で二子玉川ライズ補助金を支出することの問題点などを報告する。二子玉川ライズでのAV撮影という毛色の変わった住環境破壊の実態も取り上げた。各地のマンション建設反対運動についても紹介する。

林田力『東急コミュニティー解約記』

 林田力『東急コミュニティー解約記』(パブ―)はマンションの管理会社を変更し、管理委託費を大幅に削減した事例の記録である。東急不動産が分譲したマンション・アルス東陽町(東京都江東区)では管理会社を独立系の会社に変更した結果、管理委託費を年間約120万円も削減でき、変更から1年後には一般会計の余剰金を修繕積立金会計に繰り入れるまでになった。

 林田力はアルス301号室の区分所有者であった。物件引渡し後に不利益事実不告知が判明したため、売買契約を取り消し、裁判で売買代金を取り戻した(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。売買代金を取り戻すまでは居住しており、管理組合理事長も務め、管理会社変更までの経緯にも関係していた。

 アルスでは売主・東急不動産の指定により、分譲当初から東急不動産の子会社の東急コミュニティー(東京都世田谷区)に管理を委託していた。管理委託費等は東急コミュニティーの言い値で決められている状況であった。しかし東急コミュニティーの杜撰な管理が次々と明らかになり、管理会社変更の機運が高まった。