新宿署痴漢冤罪裁判コメント


ジャーナリスト・上田眞実さんの新宿署痴漢冤罪裁判の東京地方裁判所判決についての記事で林田力のコメントが掲載された(上田眞実「新宿署、痴漢冤罪めぐる証拠隠蔽・改竄工作が発覚…違法捜査受けた男性は直後に死亡」ビジネスジャーナル2016年3月30日)。新宿署痴漢冤罪裁判は新宿署痴漢冤罪憤死事件に対する国家賠償請求訴訟である。

原田信助さん(当時25歳)は2009年にJR新宿駅で通りすがりの大学生らに痴漢の容疑をかけられ、激しい暴行を受けた後、警察からの違法な取調べなどが原因で自らの命を絶った。110番した原田さん(当時25歳)は、暴行の被害者として聴取されるかと思ったら痴漢の被疑者として取り調べられた。疑いが晴れて釈放されたが、疑いが晴れたことを警察が本人に告げず、彼はその日のうちに自殺してしまった。原田さんの母親が国家賠償請求訴訟を起こした。

しかし、東京地方裁判所判決は原告の請求を棄却した。記事では多くの方のコメントが掲載されている。林田力のコメントは以下である。

「この裁判で警察の決めつけ捜査が浮き彫りになりました。そして、それをごまかそう、なかったことにしようという工作が明らかになった。裁判所は行政に寄り添って国民の声に耳を傾けない。消費者が企業を訴える場合も同じ構図です。弱者の声に耳を傾けない裁判官が法律を扱うから、血の通わない判決になるのです」

判決が市民感覚とずれていると批判されることがある。そこには事実認定の問題があると考える。裁判では何が事実であるか当事者の言い分が食い違うことが通常である。裁判員裁判でなければ事実認定は裁判官が行う。双方の主張、証拠から裁判官がもっともらしそうなものを判断することになるが、行政や企業の主張を優先する傾向が散見される。専門家の言に重きを置く傾向である。市民感覚で両当事者の主張を判断した結果と異なる認定がなされてしまう。人間よりも組織を大事にしてしまう。


上田眞実「新宿署、痴漢冤罪めぐる証拠隠蔽・改竄工作が発覚…違法捜査受けた男性は直後に死亡」ビジネスジャーナル2016年3月30日
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14463_4.html

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林田力