『アンヌウヴンの貴公子』

林田力

エヴァンジェリン・ウォルトン著、田村美佐子訳『アンヌウヴンの貴公子 マビノギオン物語1』(創元推理文庫、2014年)は中世ウェールズを舞台とした神話ファンタジーである。ウェールズの神話物語集『マビノギオン』を米国の作家が再構築した。全4部作の第1巻である。

本書は大きく二つの話からなる。「冥界への道ゆき」と「小鳥のフリアノン」である。共にタヴェドの大公プウィスを主人公とする連続した話であるが、趣きは異なる。「冥界への道ゆき」は純粋な冒険物語として楽しめる。

「小鳥のフリアノン」も不思議な冒険物語の性格を持つが、それだけではない。神話が人々を支配の道具として使われている実態が描かれている。ドルイドの長老は「賢き者はときとして、凡庸なる者どもを嘘で守ってやらねばならぬ」と語る(157頁)。

それは男性優位か女性優位かという社会のあり方とも関わってくる。古代において女性は子どもを産む存在として、創造主として尊ばれていた。しかし、長老は「女など、われわれ男にもらい受けた子種を、形をなすまでのほんの短い間、身の内の暗がりに抱きかかえているだけではないか」とし、男性優位を主張する(158頁)。この長老がヒールとなっているところに女性作家が古代神話を再構築した現代的意義が感じられる。

ウェールズはグレートブリテン島の南西部の地域であるが、イングランドに征服され、支配され続けた。被支配民族の神話に基づいた小説シリーズが刊行されることが興味深い。日本文学において、アイヌ神話が同じくらい評価されているだろうか。


     
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